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09月14日-一般質問-03号

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  1. 鎌ヶ谷市議会 2010-09-14
    09月14日-一般質問-03号


    取得元: 鎌ヶ谷市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-14
    平成22年  9月 定例会(第3回)            平成22年鎌ケ谷市議会9月定例会    議 事 日 程 (第3号)               平成22年9月14日(火)                                午前10時開議      日程第1 市政に関する一般質問                                                                          〇出席議員(27名)    1番   萩  野  和  江  君     2番   宮  城  登 美 子  君    3番   小 田 切  正  雄  君     4番   野  上     實  君    5番   松  澤  武  人  君     6番   細  井  和  美  君    7番   原     八  郎  君     8番   泉  川  洋  二  君    9番   針  貝  和  幸  君    10番   芝  田  裕  美  君   11番   井  上  治  美  君    12番   小  易  和  彦  君   13番   佐  藤     誠  君    14番   野  村  誠  剛  君   15番   池 ヶ 谷  富 士 夫  君    16番   三  橋  一  郎  君   17番   小  泉     巖  君    18番   谷  間  保  彦  君   19番   土  屋  裕  彦  君    20番   勝  又     勝  君   21番   泉     一  成  君    22番   津 久 井  清  氏  君   23番   藤  代  政  夫  君    24番   鈴  木  道  雄  君   25番   大  野  幸  一  君    26番   石  井  一  美  君   27番   月  野  隆  明  君                       〇欠席議員(なし)                                            〇説明のための出席者     市         長   清  水  聖  士  君     会  計  管  理  者   青  木     学  君     総 務 企 画 部 長   北  村  眞  一  君     総 務 企 画 部 参 事    岩  佐     昇  君     ( 総 務 課 長 )                     総 務 企 画 部 副 参事   宗  川  洋  一  君     総 務 課 人 事 室 長    山  崎  正  史  君     企画財政課財政室長     望  月     忠  君     課   税   課  長   小 金 谷  幸  次  君     市 民 生 活 部 長   稲  生  哲  彌  君     市 民 生 活 部 参 事    湊     明  彦  君     市 民 生 活 部 次 長    山  口     清  君     クリーン推進課長      松  澤  廣  司  君     商 工 振 興 課 長   岡  田  一  唯  君     商 工 振 興 課 主 幹    笠  井  真 利 子  君     安 全 対 策 課 長   田  中  芳  雄  君     安 全 対 策 課 主 幹    伊  藤  勇  雄  君     健 康 福 祉 部 長   吉  村  和  久  君     健 康 福 祉 部 参 事    鈴  木     操  君     障 が い 福 祉 課 長    吉  田  浩  滋  君     高 齢 者 支 援 課 長    関  根  政  男  君     都 市 建 設 部 長   小  林     宏  君     都 市 計 画 課 長   立  木  督  則  君     都市計画課都市政策室長   小  林     茂  君     道路河川建設課長      小  高  仁  志  君     道路河川管理課長      鎗  田     淳  君     教 育 委 員 会 委 員長   皆  川  征  夫  君     教 育 委 員 会 教 育長   川  西  八  郎  君     生 涯 学 習 部 長   大  竹  守  夫  君     生 涯 学 習 部 参 事    山  崎  久  雄  君     生 涯 学 習 部 次 長    阿 久 津     誠  君     選挙管理委員会委員長    川  上  傳  吉  君     選挙管理委員会事務局長   矢  野  富  一  君     代 表 監 査 委 員   松  丸  幹  雄  君     監査委員事務局長      三  橋  義  行  君     農 業 委 員 会事務局長   湊     明  彦  君     消    防    長   皆  川  保  則  君     消 防 本 部 次 長   川  島  正 二 郎  君     消 防 本 部 副 参 事    西  村     繁  君                                            〇議会事務局職員出席者     事   務   局  長   長  井  信  三     事  務  局  参  事   小  池     仁     同    主    査   鈴  木  由  美     同    主    査   根  岸  浩  史          午前10時00分  開 議 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 皆様、引き続き、ご苦労さまです。 ただいまの出席議員は27名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 △議事日程について ○議長(池ヶ谷富士夫君) 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。 △市政に関する一般質問 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 日程第1、これより市政に関する一般質問を行います。 順次発言を許します。 まず、10番、芝田裕美君に発言を許します。 ◆10番(芝田裕美君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。          〔10番 芝田裕美君登壇〕(拍手) ◆10番(芝田裕美君) まず、質問に先立ち、昨夜の集中豪雨の被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。そして、また職員の皆さん、対応お疲れさまでございました。睡眠不足の方もいらっしゃるかと思いますが、よろしくお願いいたします。 それでは、一般質問に入ります。議席番号10番、芝田裕美、通告に基づき、一般質問を行わせていただきます。私の通告は、少子高齢化に対応するまちづくりと関連予算についてと、今後5年間におけるインフラの整備と維持管理についての2点です。 まず、少子高齢化社会に対応するまちづくりと関連予算についてです。全国で高齢者の所在不明問題が相次いで発覚しました。法務省の最も新しい調査によると、戸籍上は生存している100歳以上の方が23万人もいるとのことでした。さらに住民登録はあっても、所在が不明という方は、まだまだその概要がつかみ切れていない状況にあるようです。なお、鎌ケ谷市では、8月1日現在で、100歳以上の方が本市に本籍はあるが、住所は本市に登録していない方が9人、うち現住所が記載されていないものが2件あったようですが、市に住民登録している100歳以上の高齢者18名は、全員所在が確認されたとのことです。ちなみに、この全員が女性ということですが、厚生労働省の統計を見ると、男女ともに平均寿命が延び、4年連続で過去最長となっています。 一方、今月2日に同じく厚生労働省から、平成21年の合計特殊出生率が1.37と発表されました。この指標は、1人の女性が生涯に産む子供の数の推計値ですが、前年も1.37と、ここ数年は少子化の進行は足踏み状態のようです。しかし、長期的に人口を維持できる水準の2.07には達していません。昭和50年に1.91と、初めて2.0を下回ってから、一度も2.0を上回ったことはなく、少子高齢化は今後も長期間にわたって続くことが予測されます。 このように予測されている少子高齢化に対し、対応は進んできているのでしょうか。先ほどお話ししました所在不明問題の要因は、年金の取得等を目的とした不正といった理由も一部にあるようですが、最も大きなものは核家族化の進展、そして地域コミュニティの衰退という構造的な問題です。このように社会構造が変化した中で高齢化の急速な進展により、高齢人口は確実にふえています。そうであれば、当然、社会的な背景を考慮した中で、高齢化に対応する基盤整備や政策が求められます。そして、この需要にこたえるには、相応の財源が必要となります。国の来年度予算は、各省庁による概算要求が一般会計の総額で96兆円超となり、要求ベースでは過去最大となりました。このうち高齢化に伴う社会保障費の自然増分、約1.3兆円については、財務省が容認したとの報道がなされました。少子高齢化とそれに伴う財源の増大は、鎌ケ谷市においても例外ではなく、高齢化に対応したまちづくりを進めるとともに、かかる経費の備えが求められます。そこで、まず1点お尋ねいたします。少子高齢化について、鎌ケ谷市の認識と市政全般に及ぶ課題をお答えください。 次に、今後5年間におけるインフラの整備と維持管理についてです。インフラということで、基盤整備についての質問でありますが、今回は特に道路整備についてお尋ねいたします。私たちがふだん通っている道路、上下水道や電気、ガスなどのライフラインの空間や風や光の通り道も提供しています。そのほかにも災害時には避難路として機能し、火災の延焼を防ぐ役割も担っており、まちづくりの大きな視点からは、その建設によって市街地の形成にも大きくかかわっています。加えて、経済活動にも多大な影響を及ぼしている道路は、まちづくりの中で重要な役割を果たしています。しかし、その建設費が含まれる投資的経費は、平成4年度には74億円で、歳出全体の34%を占めていたものが、平成21年度には24億円で7.9%と、50億円も激減しています。 鎌ケ谷市は、昭和40年代から人口が急増し、これに対応するように教育施設などの整備とあわせて、道路の整備も進められてきました。道路整備については、都市計画道路などまだまだ整備途上であり、十分とは言えませんが、一定の成果を上げてきました。日常その機能の恩恵に気づきにくいのですが、こうして建設された道路は、まちの資源でもあります。その資源をどのように管理していくのか。厳しい財政状況の中で、適切な配置と維持管理について考えていくべきとの思いから、今回取り上げさせていただきました。そこで、1点お尋ねいたします。まず、鎌ケ谷市が管理している道路について、延長と建設年度などの現状をお答えください。 以上で1回目の質問を終了いたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 総務企画部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 北村総務企画部長。          〔総務企画部長 北村眞一君登壇〕 ◎総務企画部長(北村眞一君) ご質問の1点目、少子高齢化に対応するまちづくりと関連予算についてお答えさせていただきます。 少子高齢化についての市の認識と市政全般に及ぶ課題についてお尋ねでございました。まず、少子高齢化でございますが、一段と加速して進展するものと予測しております。後期基本計画で推定した人口推計では、65歳以上の高齢者人口を見ますと、平成17年に17.2%だった高齢化率が、平成27年には29.2%、平成32年には32.5%と、30%を超える見込みとしており、市民の3人に1人が高齢者といった状況になるものと予測しております。一方で、15歳未満の年少人口を見ますと、平成17年には13.6%だったものが、平成27年には12.2%、平成32年には10.7%になるものと予測しており、全国的な傾向と同様、鎌ケ谷市においても少子高齢化は着実に進展するものと認識しております。 次に、少子高齢化に伴う市政全般に及ぶ課題でございますが、まず高齢化に伴う課題として、医療、介護などを必要とされる方がふえてまいりますことから、21年度決算でも31.8%を占める民生費を中心に、福祉に要する経費がさらに増加していくことが挙げられます。また、少子化に伴う課題としては、将来労働人口が減少し、経済活動の低下をもたらし、市税収入の減少につながるといった懸念や、地域の活力が減退していくことが懸念されます。今後の市政運営に当たりましては、こうした課題を強く意識しながら取り組んでいく必要があるものと考えています。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。          〔都市建設部長 小林 宏君登壇〕 ◎都市建設部長(小林宏君) 私からは、ご質問の大きな2点目、今後5年間におけるインフラの整備と維持管理についてお答えいたします。 お尋ねは、鎌ケ谷市が管理している道路の延長、建設年度などの現状についてでございます。まず、市が管理している道路の種類でございますが、主要幹線市道として1級及び2級の道路があり、その他の道路として、一般市道、いわゆる生活道路があるところでございます。さらに歩行者専用道路及び認定外道路として管理している道路がございます。 次に、市が管理している道路の延長ですが、ただいま種類別に申し上げました、すべての道路を合わせますと、平成21年度末での数値で、実延長は約230キロメートルとなっております。ちなみに5年前の平成16年度末では、その実延長が約216キロメートルでございますので、この間で約14キロメートル管理する道路延長が増加しております。増加した主な要因といたしましては、市事業として整備した都市計画道路が4路線で延長約2キロメートル、新鎌ケ谷駅周辺地区の土地区画整理事業により整備された道路が約5キロメートル、さらに開発行為による帰属道路や私道の寄付行為などによるものが挙げられるところでございます。 次に、建設年度についてでございますが、ただいま申し上げました都市計画道路土地区画整理事業による新しい道路整備も行われておりますが、現在市が管理している道路の多くは、昭和40年代から50年代に舗装等の整備がなされ、整備後、30年から40年を経過しております。このため老朽化が著しい道路も多く見受けられる状況にございます。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。
    ◆10番(芝田裕美君) それでは、再質問に移ります。 まず、少子高齢化の現状についてお尋ねをしてまいります。年少人口の減少とは対照的に高齢人口は増加し、10年後には3人に1人になるとのご答弁がありましたが、今現在はどうなっているのでしょうか。身近に感じられる数値として、小学校1年生となる6歳の人口と65歳の方の人口と割合をお答えください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 平成22年3月末の常住人口におきましては、6歳が924人、65歳が1,876人となっておりまして、総人口に占める割合は、6歳が0.9%、65歳が1.7%、6歳と65歳の人口比では、65歳が6歳の2倍となってございます。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 65歳の方の半分しか1年生はいないということで、現時点でも子供が減っているのがわかります。そうしますと、一体現役世代何人で高齢者の方を支えるのかが懸念されるところです。そこで、次に15歳から64歳までの生産年齢人口と高齢人口の比率についてお尋ねいたします。これまでのピークと現在での数値をお答えください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 国勢調査人口とそれに基づく常住人口で申し上げますが、一番比率の高い昭和41年10月1日の国勢調査人口では、生産年齢人口が2万7,364人、高齢者人口が1,466人で、その比率は18.7でございます。常住人口の平成22年3月末におきます生産年齢人口は7万311人、高齢者人口は2万2,612人で、その比率は3.1でございます。これは昭和41年当時は、18.7人で1人の高齢者を支えていたのに対しまして、現在では3.1人で1人の高齢者を支えているという状況になっているものでございます。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 現在では、高齢者1人に対して3.1人の現役世代が支えているとのことで、支え手が多かったころと比較すると、その負担は6倍になっています。福祉的な経費が増加傾向にあるのも、うなずけるところです。そこで、ここからは高齢化の影響について何点かお尋ねしたいと思います。まず、高齢化が市政全般に大きく影響する事業はどのようなものがあるのでしょうか、お答えお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 総務企画部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 北村総務企画部長。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 高齢化が影響する事業でございますが、高齢化が直接影響する事業と、市政全般に影響する事業がございます。高齢化が直接影響する事業につきましては、一般会計での民生費の老人福祉費に計上されている高齢者在宅福祉事業高齢者生きがい対策事業などの事業、また介護保険特別会計後期高齢者医療特別会計に係る事業などが挙げられます。さらに市政全般に影響する主な事業といたしましては、国民健康保険特別会計に係る事業や生活保護費、障がい者に関する扶助費、また平成21年度に行ったバリアフリー化施設整備助成事業なども、高齢化を考慮し実施した事業と言えるのではないかと考えます。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) そうしますと、これらの事業にかかる予算の合計は幾らになっておりますでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 総務企画部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 北村総務企画部長。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 平成22年度当初予算で申し上げます。民生費の中で介護保険特別会計後期高齢者医療特別会計への繰出金を含んでおります老人福祉費が14億7,500万円、高齢者世帯の生活保護費が5億5,400万円、国民健康保険特別会計への繰出金のうち、高齢世帯に係る分が5億6,600万円などが計上されており、これらだけでも合計で約26億円となっています。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 本年度は26億円ということで、現状でも多額な予算を要していることがわかりました。こうした予算にも関係してくることとして、ここで高齢化の影響について、何点か具体的にお尋ねしていきたいと思います。年齢を重ねることにより、病気やけがの発生率も高くなり、これに伴う急患の増加というのも指摘されているところです。そこで、消防にお尋ねいたしますが、救急搬送車のうち、高齢者の割合はどの程度なのでしょうか。直近と10年前についてお答えお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎消防長(皆川保則君) 消防長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 皆川消防長。 ◎消防長(皆川保則君) まず、直近の平成21年の救急搬送人員は3,810人で、そのうち65歳以上の高齢者は1,783人で、全体の46.8%でした。それと過去10年前、平成11年の救急搬送人員は2,660人で、そのうち65歳以上の高齢者の搬送人員が872人で、全体の32.8%でした。これを比較しますと、救急の全体の搬送人員は10年前と1.4倍、それから高齢者の占める割合は約2倍に増加しているのが現状でございます。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 10年前は搬送者のうち、高齢者の方は3割程度だったものが、昨年度は5割近くになったということで、そうすると今後、高齢化の進展によって、出動件数の増加というものも考えられますが、現状の体制で対応は可能なのか、お答えお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎消防長(皆川保則君) 消防長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 皆川消防長。 ◎消防長(皆川保則君) 消防本部発足以来、救急件数は増加傾向にありましたが、平成17年の4,221件をピークに、その後は少しずつではありますが、減少しております。これは全国的に救急車の適正利用について呼びかけを行っていること、また普通救命講習あるいは自治会の訓練、消防教室等での利用についてお願いをしてきた成果があらわれたものと思っております。救急体制につきましては、平成18年に救急車1台を増車いたしまして、4台体制として対応を強化してまいりました。今後も高齢者の救急搬送の増加は見込まれるところですが、現在の救急体制で対応は可能と考えております。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 適正利用の働きかけをしていただいたこともあり、問題はないということで安心をいたしました。ただ、高齢者の疾病発生リスクということが高いことは間違いございませんので、地域医療の体制を構築していくことなどが求められるところかと思います。また、このリスクに関連しては、高齢化による障がいの発生も懸念されるところです。加齢による身体的な影響というものが想定されますが、実際にはどういった傾向があるのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 平成17年から21年までの5カ年間におきます身体障害者手帳の新規取得者数をゼロ歳から17歳、18歳から64歳、65歳以上という3つの年齢階層で比較をいたしますと、17歳までは、それぞれの年度ごとに6人、8人、5人、6人、7人と増減なく推移をしておりまして、18歳から64歳では、107人、109人、109人、86人、72人というように減少傾向にございます。ところが、65歳以上は122人、152人、182人、187人、214人というように増加傾向にございまして、この5年の間で身体障害者手帳取得者が75%もふえていることになります。この5年間の65歳以上の人口を見ますと、1万6,386人から2万1,562人へとふえておりますが、その増加は32%となっております。これらの数値からも明らかなように、65歳以上の高齢者の方は、他の年齢階層に比べますと、障がいを持つ状態に立ち至るリスクが明らかに高いと言えますし、その増加は老齢人口の伸びよりも大きくなってございます。これは加齢によって疾病や骨折等によって、身体に障がいを持つことになる方の割合が高齢化のスピードよりも早いことを示してございまして、現在、元気に過ごされている65歳以上の方の健康管理に力を入れませんと、本人だけでなく家族や自治体財政にも大きな負担を与えることが予想されております。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 感覚的には高齢になるとけがをされたり、そういったことで障がいということに至るという、そういった傾向があるものと考えておりましたが、改めてデータで確認すると、高齢期の健康管理がいかに重要であるかがわかりました。市としては、介護予防など関連する事業を進めつつも、あわせて障がい者施策にかかる費用の増加について見込んでおく必要があるものと考えます。次に、高齢化が影響する事業として挙げられた生活保護についてお尋ねいたします。高齢者の生活保護の現状と傾向についてお答えください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 現状でございますが、現在、生活保護受給総世帯に占めます高齢者世帯の割合は、約42%でございまして、この傾向はここ数年、変化がございませんが、生活保護受給総世帯数の伸びは、平成20年9月のリーマンショック後、異常な伸びを示してございまして、このため高齢者世帯の受給も増加し、平成7年の66世帯を底に、平成21年3月末現在、268世帯でございまして、その増加は406%にも上がり、平成22年度に入っても、増加の一途でございます。今後は老齢人口の増加並びに無年金高齢者の増加が予想され、現在以上の生活保護受給高齢者が増加するものと思慮されてございます。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 高齢化の現状ということで、さまざまな事業についてお答えをいただきましたが、それらについて、今後さらに高齢化が進んだ場合、どのような影響があるのでしょうか。現行の制度でかかる費用の見通しについてお答えをお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 平成21年度決算におきます老人福祉費、生活保護費及び介護保険特別会計の合計決算額は、約61億7,700万円となってございます。これからの高齢化の状況、今までの伸び率等から、5年後の平成27年度の見込額を積算いたしますと、約84億3,200万円となりまして、平成21年度に比べまして、約31.5%の増となってまいります。国民健康保険に係る保険給付費につきましては、これまでの決算額における伸びから見込みますと、毎年、約1億5,000万円増加するものと見込まれます。また、後期高齢者医療保険の保険給付費につきましては、被保険者数の増加に伴い、毎年、約8,000万円増加するものと見込んでございます。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) このほかに国民健康保険や介護保険といった医療関係の会計への繰り出しも増加していくものと考えられますが、見通しについてお聞かせください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 総務企画部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 北村総務企画部長。 ◎総務企画部長(北村眞一君) まず、平成22年度当初予算でございますけれども、国民健康保険特別会計への繰出金が9億4,313万6,000円、後期高齢者医療特別会計1億1,080万7,000円、介護保険特別会計6億2,709万5,000円、老人保健特別会計116万3,000円の合計16億8,220万1,000円となっております。今後でございますが、繰出金は毎年度、1億2,000万円から1億5,000万円程度、増加していくものと考えています。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) どの制度をとっても、膨大な予算が必要になってくることがわかりました。ご答弁いただいたこれらの費用の増加については、高齢社会を支える基盤として対応していかなければなりません。また、予算の確保とともに求められる施策というものもあると思いますけれども、この点についてお答えお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 高齢化がますます進展する中、高齢者がいつまでも健康で明るく生きがいを持って元気に暮らせる施策が必要であるというふうに考えてございます。具体的な事業といたしましては、談話室事業、特定高齢者介護予防事業、地域包括支援センターの整備、認知症サポーター養成講座などを実施してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) ただいまお答えいただいたこれらの施策を着実に展開していくには、増加する予算の確保が前提となります。そこでお尋ねいたしますが、市の収入の柱である税収について、高齢化の影響をどのように見込まれているのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 総務企画部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 北村総務企画部長。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 高齢化による税収への影響でございますが、高齢化による影響が大きい個人市民税でお答えさせていただきます。 5年後の平成27年度には、22年度の約60億円と比較して11.7%、7億円程度、減少することが予想されます。また、同様に10年後の32年度で申し上げますと、22年度と比較して16%、約10億円程度、減少するものと見込んでいます。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 5年後で7億円、10年後には10億円と驚くほどの減少が見込まれているようですが、それでは収入と支出、全体ではどうなっているのでしょうか。最新の財政見通しについてお答えをお願いします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 総務企画部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 北村総務企画部長。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 財政見通しにつきましては、平成23年度から27年度までの5年間を対象に、中期財政見通しを行っております。21年度の決算、22年度の普通交付税などの決定状況など必要な修正をした中での現段階の見込みでは、一定の積立金残高の確保を前提に、この5カ年間で5億5,000万円余りの財源不足が見込まれます。なお、推計に当たり、法定扶助費につきましては、平成25年度までは担当部局の推計値とし、その後は各年度、1億5,000万円程度の増を見込んでいます。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 今後、5カ年で5億5,000万円ほどの財源不足とのことですけれども、高齢化関連の負担増については、どの程度だとお考えでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 総務企画部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 北村総務企画部長。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 高齢化に対応するために必要な経費は、先ほども申し上げましたが、部分的に取り上げただけでも、22年度予算で約26億円程度に達しています。その中で1点、具体的な費目でお答えいたしますと、民生費の中に介護保険特別会計後期高齢者医療特別会計への繰出金が含まれている老人福祉費というものがございます。その決算の状況でございますが、平成12年度あるいは平成13年度は8億円台でございましたが、平成14年度から決算額が10億円を超え、平成20年度は12億7,300万円、平成21年度が13億2,600万円と、年々増加しています。今後、全体としてこれらの経費はさらに増加の一途をたどるものと考えています。 ◆10番(芝田裕美君) はい。
    ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) さらなる増加ということで、やはり多大な影響が見込まれます。このような中、現在、後期基本計画第1次実施計画を策定中でございますけれども、少子高齢化の進展がこの計画に与える影響についてお答えをお願いします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 総務企画部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 北村総務企画部長。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 現在、策定を進めております後期基本計画第1次実施計画案では、事業費500万円以上の多額の経費を要する事業等として101の事業要求があり、その要求事業費総額は約220億円となっています。現在のところ、計画に盛り込める事業の事業費総額は、要求の約70%、160億円程度になるものと思われます。ただ、先ほど述べましたような生活保護費や扶助費など福祉に要する経費の増加や生産年齢人口の減少による税収の減といった影響により、実施計画に充てられる一般財源は制約を受けている状況にございます。こうした中で、要求の約70%の事業を計画に盛り込める見通しとはしていますが、それでも財源不足が生じる見込みであり、なお非常に厳しい状況にございます。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 平成21年度決算においては、実質単年度収支は過去最高額を確保し、実質収支比率も、近隣市は軒並み悪化している中、極めて高い改善が図られました。これにより市の貯金である基金も一定確保できたことは、行財政改革に必死に取り組んできた成果であります。市民の皆さんのご理解と職員の皆さんのご努力により、財政は一定の改善が図られました。ただ、少子高齢化のさらなる進展により、多額の財源が必要となってくるのも事実です。行財政運営は、今後も難局が想定され、これを乗り切っていくためには、少子高齢化について、職員の皆さんの共通認識が不可欠です。この点も含めて、少子高齢化に対する財政運営をどのように考えているのか、お答えお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 総務企画部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 北村総務企画部長。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 歳入の伸びは大きく望めない中、少子高齢化の進展に伴って必要となる経費は、飛躍的に増加してまいります。本市に限らず、これからの自治体財政運営の最も大きな課題であることは間違いございません。このため職員の車座集会でも高齢化がもたらす影響については、必ず話し合いをし、共通認識を持つようにしております。高齢化の進展を前提とした財政運営でございますけれども、とにかく将来に備えて、今は行政評価に基づいた事務事業の優先度判断をしっかりと行い、場合によっては、やめる事業も念頭に置きつつ、計画的な行財政運営を心がけていくことであろうかと思います。また、年度ごとの収支バランスを考えますと、基金残高の一定の確保は欠かすことができませんので、中長期の財政見通しを常に検証しつつ、財政運営に努めたいと考えています。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 以前にも申し上げましたが、鎌ケ谷市の財政が悪化した要因には、三位一体の改革などもありますが、予想されていた少子高齢化に対して、過去において備えをしてこなかったという点も大きく影響しているのではないでしょうか。しかし、近年は県下で1番とも言える行財政改革に取り組みました。その結果、今議会の補正予算が可決されれば、基金の総額は約31億円となります。そうしますと、一見、使えるお金がふえたように思えますが、そうではありません。将来、確実にふえていく出費への備えを、今からしなければならないからです。このため行財政改革の取り組みについては、さらなるご努力をお願いいたします。 さて、ここまで少子高齢化の現状と影響についてお尋ねをしてまいりました。少子高齢化は、現在進行形で、しかも加速度的に進んでいきます。そこで、最後に1点お尋ねいたします。この実態を踏まえて、鎌ケ谷市としては、子供を生み、育てやすい環境づくりや、安心して年を重ねられるまちづくりをどのように進めていかれるのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 総務企画部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 北村総務企画部長。 ◎総務企画部長(北村眞一君) 3点ほど申し上げさせていただきます。 1点目は、高齢の方ができる限り健康で生きがいを持って生活できるように、健康維持や生きがいづくりなどの活動支援をするとともに、仮に介護などが必要な状況になっても、安心して生活できるようサポートをしていけるような施策を実施していく必要があると考えています。 2点目が地域の活性化でございます。高齢化が進行する中で、地域の活力が低下することが懸念されます。こうした懸念に対応するためにも、成長の戦略プランで掲げた各種施策の具現化に努めていくとともに、コミュニティの支援を行うことで、子どもから高齢者、障がい者まで地域コミュニティを基本としたまちづくりを行っていくことが必要であると考えています。そのためには若年層に住んでいただけるようなまちづくりも、また必要でございます。子どもを持ちたい人が安心して子どもを生み、育てることができるよう、環境を整備したり、都市基盤整備などにより市の魅力をアップさせることで、少しでも多くの若年層の方々に住んでいただけるようにすることが必要であると考えています。 3点目が、少子高齢化の進展により制約が見込まれる財政状況を踏まえた行財政運営でございます。こうした中では、あれもこれもという行財政運営ではなく、選択と集中により重点化を図った行財政運営を図っていく必要がございます。 以上のような基本的視点を持ちつつ、具体的な事業を次期実施計画の中で明らかにしつつ、まちづくりを進めていくことになろうかと思います。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 鎌ケ谷市は、行財政改革に取り組み、特に人件費の抑制で多くの財源を確保してきました。これらの財源の多くで増大してきた福祉的経費を賄ってきたことも事実です。今後さらに増加する費用については、ご答弁にあったように、事業の廃止等を含めて対応していかなければなりません。過日、開催された決算委員会では、何人かの委員の方から公共施設再編計画、民間委託等推進計画に基づき、施設の統廃合などを進めるべきとの強いご意見がありました。私もまさにそのとおりだと思います。また、今月3日の読売新聞には、千葉市が土地開発公社を解散させる方針を決定したとの記事が掲載されておりました。解散の理由は、公共事業の縮小で、必要性が薄れたためです。鎌ケ谷市においても、都市公社のあり方が議論されているようですが、全国的にも公社を解散させる自治体がふえています。少子高齢化の進展により、今後の行財政運営も決して楽観的な見通しはできません。そうであれば、このようにあらゆる事業について、必要性などで優先順位を精査し、安定的な市政運営に努めていただくよう要望して、次のインフラの質問に移ります。 私たちの生活に密着している道路ですけれども、道路整備について、市民からの要望はどういった状況なのか、お答えお願いします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 道路に関する市民の皆様からのご意見、ご要望は、市民意識調査を初めとした各種アンケートや日常的に大変多くのご意見をいただいているところでございます。内容といたしましては、歩道の整備や道路の拡幅及び舗装の修繕等が多くなっております。なお、平成20年度に実施した市民意識調査では、約65%の市民の方が、道路について「不満」、「やや不満」であるとの調査結果が得られております。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 道路整備に対して、市民の要望は高いものがあるようですけれども、それでは鎌ケ谷市の道路整備にはどのような課題があるのか、お答えお願いします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 鎌ケ谷市は、東葛飾地域と葛南地域の中間に位置し、さらには千葉ニュータウンと隣接しており、当該地域を結ぶ幹線道路である国道464号、県道の船橋・我孫子線及び千葉・鎌ケ谷・松戸線などが市街地の中心部で交差しているため、交通の要衝となっております。このため物流を含む大型車両などの通過交通が多く利用しており、これらの車両等による渋滞も、主要交差点を中心に多く見受けられるところでございます。 市では、こうした通過交通を市街地の中心部から排除することが一つの大きな課題であるものと考えており、都市計画道路のネットワークも、こうした視点から構築されております。したがいまして、この課題解消のため、都市計画道路の整備により道路ネットワークを構築し、通過交通を効率的に排除する必要があるものと考え、整備に取り組んでいるところでございます。 なお、この都市計画道路につきましては、大型車両等の走行にも対応できる構造とするため、路盤を厚く施行するとともに、舗装を二層あるいは三層とするなど大型車対応の道路整備を行っております。一方、生活道路につきましては、こうした大型車両は想定しておりませんので、舗装等につきましては、都市計画道路と比較いたしますと、路盤及び舗装につきましては、薄いものとなっております。 こうした中、大型車両を含む通過交通を排除するため、都市計画道路の整備に取り組んでおり、南北方向の都市計画道路3・4・5号線については、整備されつつあるものの、東西方向の整備については、今後の大きな課題であるものと認識しております。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) お答えいただいたこの課題に対し、現在の対応をお聞かせください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市計画道路の整備につきましては、用地の取得や築造工事に莫大な経費を要しますことから、計画延長3万6,720メートルに対し、平成21年度末で整備済み延長は1万1,381メートルとなっており、整備率にいたしますと、約31%となっている状況でございます。また、国道464号粟野バイパス線につきましては、東西方向の幹線道路として、千葉県事業により整備に取り組んでいるところでございます。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 都市計画道路の整備率は31%ということですけれども、今後の新規道路の建設予定をお答えください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市計画道路におきましては、平成19年度に策定いたしました鎌ケ谷市都市計画道路整備プログラムにより、整備優先順位を定めており、その中で次期整備路線として、新鎌ケ谷地区の西側に位置する都市計画道路3・3・16号線及び3・4・10号線及び中沢地区で市川市に接続する都市計画道路3・4・10号線の一部が位置づけされているところでございます。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 都市計画道路のプログラムで定めた優先順位で路線が決められているとのことですけれども、それでは担当部として、具体的に今後5年間でどれぐらいの道路を整備したいとお考えなのでしょうか。現在、第1次実施計画策定中ですが、幾らの予算要求をしているのか、お答えください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市計画道路の整備につきましては、後期基本計画第1次実施計画において、平成22年度以前の継続事業を含め、延長約1,350メートル、事業費、約21億4,000万円を要望しております。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 多額の費用がかかるわけですけれども、これに対する財源の確保は可能なのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市計画道路を整備するには、多大な事業費を要することから、国庫補助事業など国からの財政支援を受けて対応する必要がございます。都市計画道路は、都市の骨格を形成し、市民生活の向上と地域の振興、発展等、まちづくりに寄与することから、国としても積極的に支援すべく、整備におきましては、国庫補助事業や交付金事業、地方特定事業などさまざまな財政支援等を用意していることから、これらを活用して、市負担金の支出を抑制することで、都市計画道路を整備することはできるものと考えております。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 先ほど来、申し上げておりますが、今後の財政状況も決して楽観はできないわけで、積極的にさまざまな制度を活用していただきたいと思います。鎌ケ谷市は、道路の整備はまだまだ十分とは言えませんが、着実に進んできており、新規の道路整備については、財政状況を見据えた上で、慎重に検討すべきと考えます。ただ、渋滞のため、通過交通が生活道路に流れているエリアもあり、こういった箇所については、舗装路面の損傷が生じている現状もあります。加えて、スピードの速い通過交通が生活道路に流入して、安全といった面からも懸念されるところです。特に新鎌ケ谷地区は、通学路においても交通量がふえておりまして、対策が求められるところなので、この地区での西側へのアクセス路線については、財政状況を見ながら、着手を検討していただきたいと思います。 さて、ここまで新規の道路整備についてお尋ねしてまいりましたが、一方、既存の道路の維持補修も、今後、大きな課題となってくるのではないでしょうか。本市は約240キロメートルの道路を管理しているとのご答弁でございましたが、これは東京から浜松間と同じ距離であります。そうしてみると、かなりのボリュームについて管理しているわけですが、まず既存の道路について老朽化しているということですけれども、この進行している老朽化について、実際、年間どのぐらいの補修をしているのか、お答えお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 道路の維持補修につきましては、各種の補修工事を実施しているところでございますが、平成21年度の主なものを申し上げますと、一番多いものは舗装の補修で420カ所、延長で1,536メートル、面積で3,128平方メートルとなっております。次いで、排水施設の補修で155カ所、延長で552メートルの補修工事を実施しております。なお、このほかにも道路排水施設の清掃や植樹帯を含めた除草など、各種の維持補修事業を実施しております。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) これに対し幾らの補修費がかかっているのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 道路の維持補修費につきましては、毎年多くの予算を確保し、実施しているところでございます。平成21年度では、決算ベースで1億26万6,000円をもって、舗装及び側溝等の補修や清掃、道路パトロールによる局部補修などを行っております。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 昨年度で約1億円と多額の費用がかかっていることがわかりました。そうしますと、そもそも道路はどの程度の頻度で補修を行うべきなのでしょうか。お答えお願いします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 道路補修の頻度につきましては、交通量や地形及び地下水や地盤などさまざまな要因により異なりますので、一概に何年ということは申し上げられませんが、アスファルト舗装要綱によりますと、一般的に寿命は10年とされておりますので、これを一つの目安として舗装等の補修を行っているところでございます。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 目安は10年ということですが、では市が管理している道路は、この基準に基づいて維持補修ができている状態なのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 先ほど申し上げましたが、10年を目安とした場合、大変残念ではございますが、舗装の打ちかえ等の対応はできていないのが現状でございます。しかしながら、市民の皆様から寄せられる各種の要望に対しましては、可能な限り対応させていただいているものと考えております。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 基準に沿っての維持管理は、対応できていないとのことですが、市として道路の修繕計画があるのか、お答えをお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 現在、市で管理しております道路は、約230キロメートルであり、その多くは昭和40年代から50年代に整備されたもので、老朽化も進んでいる状況でございます。こうした状況の中で、局部的に修繕工事を必要とする箇所が多く、また突発的な陥没等による修繕も増加していることもあり、残念ながら現段階で修繕計画を策定するまでには至ってございません。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 本来であれば、計画的な修繕が望ましいところですけれども、現実は要望に対応するので手いっぱいといったところではないでしょうか。修繕計画を策定するには、やはり財源の手当てが問題となってまいります。これは路面の状態を正確に把握するために、ボーリング調査といったものを実施するなどの費用がかかるためで、聞き及んでいる範囲では、数千万円の費用ということです。それだけの財源があれば、維持補修に直接回したいところです。そこでお尋ねいたしますが、維持管理費の傾向はどのようになっているのでしょうか。
    ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 道路維持補修費につきましては、各種の補修工事等を行っており、約1億円程度の予算により、道路の適正な維持管理に努めているところでございます。なお、過去5年間におきましても、多少の増減はございますが、毎年、約1億円程度で推移している状況でございます。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 毎年、約1億円ということでございます。老朽化というものは、時間の経過とともに進むものですが、しかし維持管理費は、ほぼ横ばいとなっています。ということは、老朽化に対し、補修がなかなか追いついていないということになると思います。そうは申しましても、かけられる財源は限られています。地方では、維持管理にかかる経費が捻出できずに、道路の廃止についても検討せざるを得ないところも出てきているくらい、厳しい状況のところもあると聞いております。こういった中で、整備と維持補修について、財源の手当ても含め、市の考え方をお聞かせください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 道路整備に係る財源でございますが、新設道路の場合、国庫補助事業や起債対象事業としての補助メニューがございますので、一般財源は比較的少ない額で大きな事業が可能となっております。一方、維持補修費につきましては、補助メニューはございませんので、全額一般財源による対応となります。 ◆10番(芝田裕美君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 10番、芝田裕美君。 ◆10番(芝田裕美君) 財源の手当て、なかなか難しいようで、その維持管理については、国の補助メニューというのはないと、全額これは市の持ち出しというか、一般財源で対応していかなければなりません。そうであれば、計画的に進めていくことがより強く求められるのだと思います。アメリカでは、1970年代中ごろから、道路が一斉に老朽化した時期がありました。しかし、オイルショックの影響などで苦しい財政のため、手当ができず、施設の荒廃を招いてしまいました。この結果、荒廃を原因とする事故や道路迂回での経済的な損失が生じて、荒廃するアメリカとまで言われました。これに対し、当時ガソリン税の引き上げを実施して財源を確保し、現在では道路整備の状況は改善されつつあるとのことです。40年も前の他国の話ですけれども、現在の日本にも通じるものがあり、教訓として学ぶべきかと考えます。 道路施設は、生活に密着した市民の財産であり、適切な管理、いわゆるアセットマネジメントが求められます。道路を初め、市の施設の老朽化は、隠れた負債と言えますが、これは単年度会計では、全くあらわれてきません。しかし、公会計の導入により、鎌ケ谷市は昨年度、貸借対照表などの財務4表の作成を行い、このベースとなる固定資産台帳を整備しています。これにより施設の状態を把握し、必要な維持補修費や建てかえを予測することが可能であります。ここからスタートして維持管理に必要な財源を見積もり、財政的な備えをしていくべきだと考えています。少子高齢化の影響もあり、今後、施設関係の予算がふえる見通しはないものと考えます。そうであれば、今の予算で維持補修費がふえてきたときに、どの程度の施設を持つことが可能なのかも含め、市民とともに議論していく時期に来ているのではないでしょうか。これからさらに進む老朽化に対して、長期的な視点に立ち、効率的な管理を実施していただくよう要望して、私の一般質問を終わりにいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 以上で10番、芝田裕美君の一般質問を終結します。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 次に、4番、野上實君に発言を許します。 ◆4番(野上實君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。          〔4番 野上 實君登壇〕 ◆4番(野上實君) 議席番号4番、野上實、9月議会に当たりまして、一般質問をいたします。 2点ございまして、1点目はシルバー人材センターの役割について、第1点目でございます。2点目は、市民協働の目指すものということで、2点目をやりたいと思います。登壇では、シルバー人材センターの役割について、第1問お伺いいたしまして、その後、再質問、それから2番目の市民協働の目指すものについては、自席にて行いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 まずは、社団法人、鎌ケ谷市シルバー人材センターの設立年度、目的、意義について、まずお伺いしたいと思います。 大きな2問目では、市民との協働の理念のあるべき姿というものについてお伺いいたしたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。          〔健康福祉部長 吉村和久君登壇〕 ◎健康福祉部長(吉村和久君) ご質問の1点目、シルバー人材センターの役割についてお答えをいたします。  社団法人、鎌ケ谷市シルバー人材センターは、昭和61年9月30日に千葉県知事の認可を受けて設立をいたしました。その目的は、定款第3条にあるとおり、定年退職者等の希望に応じた臨時的で短期的な就業や、その他の軽易な業務に係る就業の機会を確保し、就業を希望する方々に対して組織的に提供することにより、その就業を援助して、その方々の能力の積極的な活用を図るようにし、このことにより高年齢者の福祉の増進に資するとともに、活力ある地域社会づくりに寄与することを目的としてございます。就業することにより、健康で元気な高齢者がふえるというところから、その意義は大変大きなものと考えております。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 市民生活部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 稲生市民生活部長。          〔市民生活部長 稲生哲彌君登壇〕 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 私からは、ご質問の2点目、市民協働の目指すもののご質問にお答えいたします。 ご質問は、市民との協働の理念とあるべき姿についてであります。市民との協働でございますが、今年2月に策定いたしました平成23年度から32年度までの10年間の本市のまちづくりの基本的な方向を示す後期基本計画では、目標を市民と行政が共有し、協働で達する計画として策定されたものであり、計画には市民・事業者・行政がそれぞれ果たす役割を明記するとともに、計画の達成には市民との協働が必要不可欠のものとしております。また、市民との協働を進めるために平成17年に策定した市民との協働戦略プランにおきましては、協働は「市民同士または市民と市が、相互に対等な関係のもと、互いの特性や立場を十分理解し認め合いながら、それぞれの役割と責任のもとに、地域社会に共通する課題の解決や目標の実現に向けて協力すること」と定義しております。まさにこれが市民との協働の理念であり、あるべき姿と考えております。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆4番(野上實君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) それでは、順次、再質問をいたしたいと思います。 先ほど意義、目的等々にお伺いしましたが、それでは人材センターの組織、人員、業績についてどのようになっているか、お伺いしたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) シルバー人材センターは、理事12名、幹事2名の役員から組織されてございまして、この中から会長1名、副会長1名、常務理事1名が選出されてございます。また、事務を行います事務局は、プロパー職員1名、嘱託職員3名、パート職員1名の5名の職員がございまして、この中に事務局長が1名おります。業績の推移でございますけれども、仕事の対価でございます配分金収入が約2億円でございまして、ほぼ横ばいでございます。なお、昨今の景気後退の影響を受けまして、ここ一、二年は、若干でございますけれども、右肩下がりとなってございます。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆4番(野上實君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) 業績が、この一、二年、右肩下がりということなのですが、当然ながら、世間一般の流れの中にいるのではないかと思いますが、それでは登録人員だとか、就業人員、それから就業率、平均年齢、男女の比率、これについてお伺いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 平成21年度末の会員数は、491名でございまして、就業人員は462名でございます。就業率は94.1%となってございます。平均年齢は、男性会員、70.4歳、女性会員、69.1歳、平均で70.1歳でございます。次に、男女比率でございますが、男性会員、74.3%、女性会員、25.7%となってございます。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆4番(野上實君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) シルバー人材センターというと、私もふすまの張りかえだとか、障子だとか、それから庭木のお願いしたことあるわけですけれども、どちらかといいますと、全般的には軽作業というイメージが非常に強いわけですが、軽作業と事務系の仕事、この比率がどのようになっておるか、お伺いしたいわけですが、どうしても今後の業容拡大ということを考えれば、事務系の仕事もふやしていかなければ、なかなか売り上げはふえていかないのではないか、配当金はふえていかないのではないかと思いますが、軽作業と事務系の比率はどうなっているか、お伺いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 平成21年度の状況では、受注件数合計で1,925件のうち、事務系と考えられるものが84件でございまして、全体の4.4%と、少ない率でございます。ただ、金額で見ますと、配分金合計1億8,759万円のうち、約5,900万円でございまして、その率は31.5%となってございます。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆4番(野上實君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) これはシルバー人材センターは全国的な組織であるわけですけれども、鎌ケ谷市もさることながら、事務系が31.5%なのですが、近隣市の状況、松戸市等々、お話しいただければありがたいというふうに思っております。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 松戸市の場合でございますけれども、受注件数が6,683件で、そのうち事務系と考えられるものが160件でございます。全体の2.4%、これを金額で見ますと、配分金合計8億1,889万円のうち、約3億9,556万円となってございまして、金額ベースの率では48.3%でございます。柏市でございますけれども、事務系と考えられます件数のパーセントでございますけれども、全体の5%でございます。これを金額ベースでパーセントを出しますと、40.7%という率になります。次に、我孫子市でございますけれども、件数ベースの率で4.5%、配分金の率で申し上げますと、36%でございます。次に、流山市でございますけれども、件数ベースでは9.2%、金額ベースでは55.6%でございます。次に、野田市でございますけれども、件数ベースでは6.7%、金額ベースでは24.2%となってございます。 ◆4番(野上實君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) これ事務系が他市は多い。私ども、当市もほどほど多いわけですけれども、事務系が多いということは、民間の会社、同時に役所、鎌ケ谷市で、企業に例えれば、鎌ケ谷市役所は一番大きい企業になろうかと思うのです。700人の企業となると、そのほかにございませんので、そういった意味で、事務系の仕事が多いということは、他市は、民間もさることながら、市の事務系の仕事も受託しているのではないかと思うのですが、そういった意味では、市の仕事、官の仕事と民間の仕事の比率、これはどのようになっているか、お伺いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 平成21年度の状況では、受注件数合計が1,925件のうち、公共の仕事は87件、率にして4.5%となってございます。また、配分金は5,384万円で、全体の28.7%でございます。 ◆4番(野上實君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) それでは、それに関連して、今後の課題ということについては、どのように考えておりますか、お伺いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 今後の課題でございますけれども、公益法人を目指します鎌ケ谷市シルバー人材センターは、業務内容も公益的な仕事をふやしていくことが求められてまいります。市から発注する仕事は、公益性が高い仕事と考えられますので、できるだけふやす方向で検討していきたいというふうに考えてございます。 ◆4番(野上實君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) 当然そうでなくてはいけないなというふうに、実は私考えるわけです。同時に、現在シルバー人材センターの関連セクションは高齢者支援課ということになっておりますけれども、これはそういうことを考えていくと、少しウイングを広げて、全庁的な観点から、高齢者の就労ということも含めて考えていかないといけないのではないだろうかと、そういった意味で、全庁的に、例えば高齢者支援課、3階にあります企画財政課等とウイングを広げた議論をぜひお願いしたいと思っておりますが、当市の問題もさることながら、近隣市の状況は数字的にどうなっているか、お伺いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 近隣市の状況でございますけれども、松戸市ですけれども、まず件数ベースでは1.6%でございまして、配分金ベースでは43.9%でございます。次に、柏市でございますけれども、件数ベースでは2.3%、配分金ベースでは32.7%、我孫子市でございますけれども、件数ベースでは6.7%、配分金ベースでは40.7%、流山市でございますけれども、件数ベースでは7.8%、配分金ベースでは36.7%、野田市では件数ベースでは7.8%、金額ベースでは30.8%でございます。 ◆4番(野上實君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) 非常に他市の場合は、当市に比べてウエートが金額的に多いわけですが、全部の市はいいのですが、例えば松戸市の43.9%、我孫子市の40.7%、これも私どもと比べても高いし、他市から比べても高い数字になっているのですが、これどのような仕事を受託しているのか、お伺いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 松戸市は駐輪場の管理、保育園の清掃、公園の清掃が主なものでございます。我孫子市も駐輪場の管理、公園の清掃、公共施設の管理が主なものとなってございます。いずれの市も駐輪場の管理費が多く、松戸市の場合には、19年度決算で駐輪場契約額が、年間約3億円あったと聞いてございます。このようなことから、他市と比較いたしますと、松戸市、我孫子市の公共事業配分金の割合が高くなっているというふうに考えてございます。 ◆4番(野上實君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) 鎌ケ谷市の場合はどのようになっているか、お伺いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 鎌ケ谷市の場合でございますけれども、市がシルバー人材センターに委託しておりますのは、コミュニティセンターや公民館などの施設の清掃業務と夜間の受付業務、小中学校や保育園の用務業務などのほか、公園清掃などの管理業務を行ってございます。そのほか市役所休日の日直業務や自動交付機の時間外管理業務などの事務的な仕事も委託してございます。 ◆4番(野上實君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) それでは、これから高齢化が進んでまいりますし、老齢化も進んでくる。その中で先ほど芝田議員の応答の中で、約30%強のウエートになっていると。そうした場合、今後仕事の、社会に私も老齢人口という、そのまだ元気な方がいるわけです。その方に参加してもらうには、もちろんいろいろな趣味だとかありますけれども、仕事の拡大をしなければ、参画が必要なのではないかと実は思うわけです。そういった意味で、今後どのようなその拡大策ということを考えているか、お伺いしたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長
    健康福祉部長(吉村和久君) シルバー人材センターの仕事は、基本的には請負契約を行ってございます。しかしながら、事業開拓を進めていく中では、人材派遣等によります仕事も求められているというふうに考えてございます。 ◆4番(野上實君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) 大体シルバー人材センターの概要といいますか、業容といいますか、今後の課題というものが見えてきたわけですが、お伺いするところによると、平成25年11月までに、現在の社団法人、鎌ケ谷市シルバー人材センターから、公益社団法人に移行するというふうに聞いているのですが、この違い、それから公益法人になった場合のメリットがあるのかないのか、その辺についてお伺いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) まず、1点目の公益法人との違いでございますけれども、従来の公益法人は、学術、技芸、祭祀、宗教その他公益に関する社団または財団であり、営利を目的としないものとして、国または都道府県が所管し、シルバー人材センターにおいては、千葉県知事から設立認可されるのに対しまして、新たな公益社団法人は、従来の主務官庁制による許可制度とは異なり、登記により法人格は取得できますが、公益社団法人の認定を受けるには、認定申請をし、所管の国や都道府県が設置いたします民間有識者による委員会の答申を経て、行政庁により認定されることになります。その辺が違いでございます。 2点目のメリットでございますけれども、一つには社会的信用というものがございます。認定を受けた法人は、公益社団法人という名称を独占的に使用することになり、公益認定を受けていない法人と明確に区別されます。その結果、社会的に社会信用をバックに、公益活動や広報活動がしやすくなろうと思います。 2つ目には、寄付を集めやすくなります。一般の寄付金と違い、会社などによる寄付の場合には、損金算入が別枠で認められ、個人の寄附の場合には、寄付金控除として所得から控除が認められるという寄付金税制の優遇が適用されます。 さらに3つ目としましては、公益的目的事業以外の事業を行ったとしても、公益事業へ支出することで、当該金額を損金算入できますので、法人税の課税対象から除外されるというようなことが挙げられます。 ◆4番(野上實君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) それでは、その移行に伴う問題点がありましたら、お伺いしたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 問題点といいますか、どのように変わるかということだと思いますけれども、まず新たな公益法人では、理事の責任が明確化になるということでございます。ですから、今までのように理事会に欠席をする際に、委任状の提出ということで行ってございますけれども、全員出席がまず条件となります。議事録も記載をいたします。それから、会計基準がきちんといたしますので、20年会計基準が導入されまして、より精度の高い経営が求められます。監査役員は、税理士や会計士の資格を有する者または同等の者が当たることが望まれます。適任者がいないときには、外部監査なども考えなければいけない。さらに定款、各種規定の整備が求められてまいります。 特に、事務系の関係では、業務全体を請け負うことが難しい部分があろうかと思います。人材派遣の登録を行うことで、事業拡大を進めていこう。しかしながら、人材派遣の場合には、事務費が20%いただくことになりますので、依頼主の負担が増加するということが問題だと思います。この請負と派遣のバランスをとりながら、事務系の仕事を拡大する方法につきまして、現在検討をしているところでございます。 ◆4番(野上實君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) それでは、先ほど芝田議員の応答の中で、60歳以上の老齢人口といいますか、どのくらいだという云々が話がありましたので、私は少しお伺いしたいのは、生産人口があって、老齢人口があって、お子さんがいるわけですけれども、生産人口というのは、15歳から64歳まで、65歳から老齢人口ということでいいわけですけれども、その15歳から64歳までのうち、お伺いしたいのは、60歳から64歳の方がどのくらいおられるか。当然、中身的には就労している方もおりますし、就労していない方もおられると思いますけれども、60歳から64歳の方は何人ぐらいいるのか。直近の年度で結構ですから、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 平成21年度末の数字でございますけれども、15歳から64歳の方は7万303人でございまして、そのうち60歳から64歳の方は9,210人となってございまして、率としては13.1%でございます。 ◆4番(野上實君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) そうしますと、これ年度が違うのですけれども、先ほどの前段の議論の中で、芝田議員のとき出ましたけれども、平成20年度で老齢人口が2万245人ということで、27年には29.2%、約3割になるというお話をお伺いしたのですが、私思いますに、そのシルバー人材センター云々ということを考えた場合、60歳以上というカウントも、一つの考え方としてしなくてはいけないのだろうというふうに考えるわけです。 そうしますと、2万何がしと今9,210人と言いましたか、大くくりで1万とします。そうすると、現在時点で3万人のほどほどの年齢の方がおられると。27年になると、この方が、大ざっぱですけれども、4万人になるのではないかと。先ほどは65歳以上で30%ですよと、今の私の質問との関連の中で足していきますと、27年度には4万人になっていくというふうに大ざっぱに思えるわけであります。 そこで、その老齢人口ないしは60歳から64歳、それから人材派遣云々というふうに考えた場合、シルバー人材センターの役割が、極めて私は今後重要になってくるのではないかというふうに思っているわけであります。もっともっと高齢化社会になるわけですけれども、高齢者の方に力をかりるといいますか、そういうことを考えていかないといけないのではないかというふうに私思うところであります。その辺のところについて、どのようなお考えがあるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 確かに高齢化が進む中で、高齢者が持っております潜在的な生産力を埋もれさせてしまうことは、大変もったいないというふうに思っております。元気な高齢者に生きがいを持って、なおかつ生産人口に加わることができれば、行政としても大変によいことだというふうに考えてございます。特に平成25年11月までに、公益法人を目指しております鎌ケ谷市シルバー人材センターには、行政としても大いに期待しているところでございまして、市としましても、協力できるところは十分応援していきたいというふうに考えてございます。 ◆4番(野上實君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) 3年ぐらい前までは、シルバー人材センターは役所の中といいますか、現在自転車がとまっているところの奥あたりにおられたのですけれども、現在は民間のほうで、お伺いするところによると、月30万ぐらいの家賃を払っているというふうなお話ですけれども、近隣市のシルバー人材センター、それぞれあると思うのですけれども、設置場所はどこになっているのか、わかれば教えていただきたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 把握できました松戸市、柏市、野田市、流山市、我孫子市の状況でございますけれども、これらの市は、すべて公共施設の中に入っている模様でございます。 ◆4番(野上實君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) これもう一つ質問したいところですけれども、ぜひそのときに家賃がどのぐらいになっているか、一遍お調べになったほうがよろしいのではないかと。鎌ケ谷市みたいに30万の民間のというわけではないかと思うのです。そういった意味で、財政、厳しい折から、少しでも節約できて、それが違うお金に使えれば結構なことだというふうに実は思っているわけです。 最後に、要望ということで、前段の1問について締めくくりたいと思いますが、やはりシルバー人材センターの役割、公益法人になるというようなことで、当初は福祉の増進ということが一つの大きな目的であったように前段お話がありましたけれども、これからは高齢化社会になっていく。先ほど申し上げたとおり、60歳から64歳までと、それから65歳以上を足していって、5年後には私の計算でいけば40%になると、そういう世の中になっていく。その方々を何とか生産人口のほうに戻ってきていただくということを、全庁的に私はウイングを広げて議論していかなければ、現在の高齢者支援課にセクションがあるのですが、もう一つ広げてセクションを動かせとは申しませんけれども、企画財政課も含めて、全庁的な検討をぜひしていただきたいと思いますし、この民間委託という、その推進計画も読ませていただいているのですが、シルバー人材センターには学校の用務員の云々を、シルバー人材センターに全面的に移管していくようなお話も載っておりますけれども、もう少し大きくとらえて、検討をぜひしていただきたいというふうに思いますし、現在700人弱の職員がおられますけれども、そのほかに再任用だとか、臨時職員だとか、パート、人材派遣と、また巷間伺うところによると、人事院の勧告で定年延長というものもあるようでございますけれども、その辺も含め、シルバー人材センターの業務、民間委託も含め、大きな意味でいい議論をぜひお願いをしたいというふうに考えております。 これにて1つ目の大きなやつについては終わらせていただきまして、2つ目の市民協働の目指すものということで、先ほどお伺いいたしましたが、そちらのほうに移っていきたいと思います。これ市民との協働というものの字は簡単なのですけれども、字句としては、市民との協働で非常に格好いいのですけれども、なかなかこれを知恵を出し合って市民と協働でやるというのは何なのだと、どれがあるのだと、こういうことになろうかと思いますが、そういった意味で、現在市民との協働で、特に環境美化でのどのようなことを、環境美化活動でどのようなことの市民協働という実績があるのか、それからどんなことが考えられているのか、まずはお伺いしたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 市民生活部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 稲生市民生活部長。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 環境美化活動に関して、市民との協働で取り組んでいる事業につきましては、代表的なものに環境美化運動がございます。この運動は、まちなかのごみを拾い歩く運動として、昭和50年に愛知県豊橋市から全国に広がった運動とされておりますが、鎌ケ谷市でも昭和57年度からスタートいたしまして、今年で29回目となっております。本年度は5月30日の日曜日に、市内全域の道路を中心に一斉清掃を行い、市民の参加者、約1万2,000名、市内の建設、電気、上下水道、有価物、一般廃棄物関係の会社などにもご協力いただき、可燃物や不燃物のごみなど2万5,900キログラムを回収いたしました。 また、この環境美化運動のほかに、鎌ケ谷市では平成18年4月1日より、鎌ケ谷市ごみの散乱のない快適なまちづくりに関する条例を制定しておるところですが、この条例につきましては、市民と事業者、土地所有者等が一体となって、空き缶等のポイ捨てによるごみの散乱防止策を講ずることにより、市内の環境美化を図るとともに、あわせて家庭、地域、学校等を通じ、環境美化の高揚運動を展開し、もって人とまちの資質の向上を促し、市民参加による快適な環境のまちづくりを確保することを目的としております。この条例では、ごみの散乱防止を自主的に活動していただくために、市民団体を市が推進団体として登録をしていただきまして、活動してもらっております。この認定団体には、市からごみ袋や清掃用具の貸与あるいは贈与という支援を行っております。平成22年8月末現在で、この推進団体は27団体で、市内各地で活動していただいているところです。市からは、それ以外に蛍光反射のついたベストあるいは清掃用具を貸与しているところです。 さらに9月18日には、千葉国体の開催日の1週間前となることから、県内の全域で環境美化活動が実施される予定になっておりますが、鎌ケ谷市では9月20日の敬老の日に、市民や北海道日本ハムファイターズ鎌ケ谷スタジアムの協力のもとに、路上のごみを回収をする環境美化運動を実施する予定です。 ◆4番(野上實君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) 防犯上だとかでの市民協働、その他いろいろあろうかと思いますけれども、現状の協働事業、今具体的な環境美化ということでお話があったわけですけれども、それはそれで理解するところでありますが、小さいながら、身近なところにも協働の必要性があるのではないかと、そんなふうに実は思っております。もちろん市民も汗をかくし、行政も汗をかく、お金も使うのかな、そういうこともあろうかと思いますけれども、それこそが本当の市民との協働だろうというふうに思うわけですが、庭木や山林、通学路の出ている枝の伐採だとか、その辺についてお伺いしていきたいわけですけれども、普通は地権者が処分まで責任をとるのが原則だろうと思いますし、さりとて、この原則だけでは、なかなか、そうは言いながら、いかない状態もあろうかと思います。そういった意味で、なかなか難しいところなのですが、交通の安全上や防犯の公益目的によって、地権者の方に樹木や枝の伐採をお願いした場合、行政が回収処分するという、そんな協働システムの中で、安全、安心のまちづくりというものができていかないのかなと、そんなふうに思っているわけです。そこで、道路上で枝がかぶって危ない場所、危ない箇所をどのように対処しているのか、また年間何件ぐらいあって、その処分はどちらがやっているのか、その辺のところをお伺いしたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 道路上で枝がかぶって危ない箇所については、原則として地権者の方の責任において対応をお願いしているところでございます。しかし、さまざまなご事情により、地権者の方による剪定等の対応が図れない場合で、道路の安全確保の観点から、緊急性がある場合等は、市において地権者の方の了承を得た上で、枝の剪定等の対応をしている場合がございます。年間何件あり、その処分はとのお尋ねでございますが、件数といたしましては、平成21年度の実績で申し上げますと、73件でございます。このうち地権者の方が対応あるいは承知していただいたものにつきましては、46件でございます。なお、市からお話ししても、すぐに対応していただけないのが実情でございます。また、枝等の処分につきましては、市で対応したものは、クリーンセンターにおいて焼却処分しております。 ◆4番(野上實君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) それが現実かなというふうには、私も理解するところですが。それでは、通学路の場合だとか、防犯灯にかぶっているときだとか、道路の場合、この辺のところについて、簡潔にどのような措置をしているのか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 市民生活部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 稲生市民生活部長。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) まず、防犯灯についてお答えを申し上げます。 各自治会で管理している防犯灯につきましては、地権者への伐採依頼などにつきましても、各自治会で行っていただいているところでございます。なお、市が管理している国道、県道の防犯灯につきましては、市が地権者に依頼することになります。市が管理している防犯灯について、これまで市で伐採を行ったことはございません。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 市が管理する道路の場合は、先ほどご答弁申し上げましたとおり、地権者の責任において対応していただくことを基本としております。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 通学路の樹木剪定につきましても、学校やPTA及び市民の方から、年間10件ほどの要望を受けておりますが、その要望箇所が市道等にある樹木であれば、関係課と協議の上、通学路整備事業の予算で樹木剪定を行っております。しかしながら、民有地の樹木につきましては、地権者の所有物であるため、地権者に連絡をし、樹木剪定の依頼をしております。なお、21年度に地権者に依頼した件数は7件ございまして、うち4件は剪定に至りましたけれども、残り3件、初富小学校の赤道の部分、弥生の里、ホタルの里の3カ所につきましては、要望箇所がかなり広範囲で、所有者が複数にまたがっておりましたために、地権者の了解を得て、通学路整備事業の中で処理いたしました。 なお、費用につきましては、地権者に連絡し、樹木剪定を依頼した場合には、基本的には処分まで、すべて地権者に負担していただいておりますけれども、高所作業を要する場合など、地権者による処理が不能の場合につきましては、通学路整備事業の予算の中で処理しております。これにかかる最近の処理経費でございますけれども、委託料として、過去3年間に毎年80万円ほど支出しております。なお、今年度は第四中学校や初富小学校の通学路の樹木剪定のため、200万円ほどの予算を計上しています。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆4番(野上實君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) これなかなか日常茶飯事で、いろいろな市民の方の声があって、安全な通学路だとか、安全な道だとかいうことになるわけですけれども、実は最近の事例で、お手元に資料で配った「ナシ農家の樹木伐採後本来の道路の幅員が確保された例」ということで、事例を1つ載っけてございますけれども、これは市民の方の切なるお願いといいますが、苦情というものをとらえまして、ナシ農家の方のご厚意と、それから行政の方のご努力で、この写真、私撮ってきたのですけれども、左側が去年のナシの販売が終わった後にこれを伐採をしていただいて、それからナシ農家は設備投資を網とポールを立ててやっていただいた。いろいろあるので、半分ずつということで、右側にはその向こう側の半分方を載っけているのですけれども、これは非常に地権者の方のご努力といいますか、ご厚意によってでき上がったのですけれども、これは本当にびっくりしたのは、取りましたら、U字溝が出てきたと。私自身も実はびっくりしたわけですけれども、U字溝が下にあったのです。 それでいきますと、地境から樹木の出ている部分を引きますと、約1メートル弱、道路の本来の幅員が確保されたわけです。実際問題は、ナシ農家の方は、それを伐採して、設備投資として網をやって、それから切った木は、2トンのトラックでお金をかけて焼却したと、持っていったと、こういうことで、これは大変なことだというふうに実は思うと同時に、先ほどインフラの整備の問題、道路の云々の問題、いろいろお金があるとか、ないとかという問題が出ていましたけれども、この樹木をこういう格好でやるだけで、本来の道路の幅員が確保されて、住民の方が安心して歩いて、自動車のすれ違いもできる。だから、いろいろな大きなお金もかけることもさることながら、小さい、今できることが私はあるのではないかというふうに思っているわけです。その辺のところを執行部はどのように考えているか、お伺いをいたしたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 確かにただいまご質問を受けましたとおり、鎌ケ谷市内の道路は、非常に狭い道路が多くございます。こういった中で、適正な樹木の管理をすることで、幅員を広く確保することが可能となります。こうしたことを受けまして、市では定期的に市の広報等で、この適正な管理を市民の方にお願いしているところでございます。こういったことを受けまして、多くの市民の皆様にご理解いただけるよう、これからも努めてまいりたいと考えております。 ◆4番(野上實君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 4番、野上實君。 ◆4番(野上實君) これたまたまのことなのですけれども、今のこの写真のことではなくても、いろいろ木が、私のところも言われたことあるのですけれども、塀から出ているというようなことを言われたりしているのですけれども、樹木が実際、せり出しているところはどのぐらいの件数があるか。なかなか難しいところではありますけれども、おわかりであれば。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 野上議員、済みません。市民の協働という観点から。 ◆4番(野上實君) それで協働で、最後、申し上げたいのは、では今の答え、あれはいいです。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) その辺、入れてください。 ◆4番(野上實君) これは申し上げたいのは、行政も汗をかく、市民の方も汗をかく、そういうことで市民の方は汗をかいて、これの事例でいけば設備投資をする、樹木の管理をする。それに対して、行政はその伐採の後の残材というのですか、それをやはり措置することも、前段いろいろお伺いしましたけれども、学校の場合は自分でやっているよと、そうでない場合は、地権者の方にやっていただいていると、こういうお話の中で、一つの協働のモデルとして、私は道路本来の幅員が得られる、そういう協働作業もあるのではないかということをお伺いしているので、そういうことで、要望として終わりますけれども、これまた先ほどシルバーのときに申し上げたのですけれども、ウイングを広げて横ぐしでやっていかないといけないことがあるというふうに申し上げたのですけれども、これまたこの問題を提案して、そういう方向に仮にするとすれば、農業振興課のご協力だとか、それから土木のほうだとか、市民部だとか、横断的な協議をしていただいて、まちが少しでも安全、安心のまちになるように、ぜひこれまた横ぐしを入れて検討願えればありがたいと、こんなふうに思っております。 以上で終わります。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 以上で4番、野上實君の一般質問を終結します。 休憩します。再開を午後1時とします。          午前11時45分  休 憩                                                      午後 1時00分  再 開 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再開します。 △一般質問続行 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 次に、12番、小易和彦君に発言を許します。 ◆12番(小易和彦君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。          〔12番 小易和彦君登壇〕(拍手) ◆12番(小易和彦君) 平成22年9月定例議会に当たり、議席番号12番、小易和彦、通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。私の通告しております質問は、鎌ケ谷市の公共交通の整備についてであります。主に路線バスとコミュニティバス「ききょう号」について取り上げさせていただきます。順次質問をさせていただきますので、執行部におかれましては、明快なるご答弁をよろしくお願い申し上げます。 急速に少子高齢化が進む中、公共交通の整備が共通の課題となっています。車を運転できないお年寄りの移動手段の確保や環境保護を目的として、新たなインフラの導入などで、バスを公共交通の主役にしようと模索する自治体がふえています。国土交通省は、2008年、自治体や交通事業者、住民が参加する協議会となる法定協議会に実証運行などの費用を補助する地域公共交通活性化・再生総合事業をスタートさせました。この事業は、全国一律の対応策が難しい状況の中で、行政や住民が主導する地域発の新たなまちづくりに向けて、地域交通への総合的な支援を進めていこうとするものであります。欧米の大都市では、自治体やバス会社が公共交通の柱として、バスの新しい利用法に積極的に取り組んでいます。日本国内では、地域の暮らしを支える路線バスが、利用者の減少などにより窮地に陥っているところが少なくありませんが、いま一度、公共交通のメリットなどを踏まえて、施策を検討する価値はあると思います。 鎌ケ谷市は、周辺地域に比べ、鉄道網が発達しており、本年7月に成田空港と都心方面を結ぶ成田スカイアクセスが開業したことにより、これまで以上に利便性の高い地域となっていることについては、市民の共通した認識であると思います。公共交通としては、鉄道に加えて、路線バス、コミュニティバスとタクシーがあるわけですが、当市においても、今後、少子高齢化が進行する中で、市民生活を支える公共交通の整備は重要なものであると考えます。そこで、まず鎌ケ谷市の公共交通体系の現状について伺います。 続いて、本年7月の市長選挙において、清水市長が掲げた公約の中に、新鎌ケ谷を鉄道と北千葉道路による公共交通の広域交流拠点として整備し、同駅を拠点とする路線バス、深夜バスのネットワークを構築するということがありましたが、具体的にどのようなものを目指しているのか、伺います。 以上をもちまして、私の第1回目の質問を終了させていただきます。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。 ◎市長(清水聖士君) 市長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 清水市長。          〔市長 清水聖士君登壇〕 ◎市長(清水聖士君) まず、私からは7月の選挙における公約の中で、新鎌ケ谷駅を拠点とする路線バス、深夜バスのネットワークの構築としたことについてのご質問にお答え申し上げます。 私が掲げました市民との6つの約束は、市政への取り組みの姿勢として、未来につながるふるさと鎌ケ谷のまちづくりを約束したものでありまして、この中で「活力ある、人と文化の交流拠点へ」としまして、地域の活性化に向けて新鎌ケ谷を鉄道と北千葉道路による公共交通の広域交流拠点として整備し、同駅を拠点とする路線バス、深夜バスのネットワークを構築するとしたところでございます。今ご指摘のあったとおり、成田スカイアクセスが開業し、成田空港へのアクセスと都心方面への時間短縮が図られるなど、新鎌ケ谷駅においては、広域交流拠点としての重要性と利便性が、これまで以上に増してきておりまして、現在建設促進に向けて要望を積極的に行っております北千葉道路、この道路による利便性も生かして、地域の活性化への展開として、新鎌ケ谷駅を拠点とする路線バス、深夜バスの新設によりまして、公共交通ネットワークを構築していこう、そういう必要性があると、そういう考え方を示したところでございます。特に深夜バスにつきましては、近年、東京発の終電に乗りおくれたサラリーマンの方々等を対象に、都心から千葉県内の主要都市に向けた中距離の深夜バスの需要が非常に伸びているところでございます。 こういった状況の中で、新鎌ケ谷に関しては、既に成田空港交通株式会社が、有楽町を午前1時発で新鎌ケ谷を経由地として千葉ニュータウンまで行くという便が既に運行されている状況もございます。今後、新鎌ケ谷地区の鉄道4線の乗りかえ駅としての拠点性を生かした取り組みの一つとして、中距離の深夜バスのネットワークの構築を検討していくべき事項と考えておりまして、現在においては、同社、成田空港交通株式会社に対して、新鎌ケ谷に乗り入れているバスの利用状況等を確認しつつ、今後の展望やネットワーク構築の可能性について、担当部局において意見交換しておるところでございます。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。          〔都市建設部長 小林 宏君登壇〕 ◎都市建設部長(小林宏君) 私からは鎌ケ谷市の公共交通体系の現状についてお答えいたします。 まず、広域的な公共交通機関といたしまして、本年7月に成田スカイアクセスが開業したことにより、既存の東武野田線、新京成電鉄線、北総鉄道線と合わせて4線が乗り入れており、市内には鉄道線が交差する新鎌ケ谷駅を含め、6つの駅を有しております。このことから、地方部の駅勢圏とされる半径1キロメートル範囲内に鎌ケ谷市の市街化区域は、ほぼ包含され、鉄道駅の利便性は非常に高く、このことは鎌ケ谷市の大きな特徴であり、大きな魅力となっているところです。路線バスにつきましては、船橋新京成バスが鎌ケ谷大仏駅、東武鎌ケ谷駅及び馬込沢駅を起点とする3系統、ちばレインボーバスが鎌ケ谷市役所、新鎌ケ谷駅を起点とする2系統をそれぞれ運行しております。そのほか京成バスが日本ハムファイターズタウンを起点とする2系統を運行しているところです。 路線バスは、バス停よりおおむね半径500メートルの範囲がバスの利用圏とされており、市域のバス路線は昭和50年代までは主要地方道、船橋・我孫子線にもバス路線がありましたが、時代の変化とともに廃止となり、市域のバス路線は主要地方道、市川・印西線を中心のバス路線となってきておりました。その後、平成14年度には鎌ケ谷大仏駅から井草方面、馬込沢駅から鎌ケ谷グリーンハイツ間の2路線が新たに開設されてきております。また、平成18年には東武鎌ケ谷駅からパークサイド鎌ケ谷間、翌年の平成19年には鎌ケ谷大仏駅から鎌ケ谷総合病院間の路線バスが新設されておりますが、この鎌ケ谷大仏駅から鎌ケ谷総合病院間の路線につきましては、利用者が少なく、路線の維持が難しいとの理由で、平成21年に廃止されております。このようなことから、路線バスは地域のニーズと採算性を踏まえつつ、公共交通機関としての役割を担っているところでございます。 一方、この鉄道、路線バスの主要な公共交通機関を補完する形でコミュニティバスがあり、市の北東部地域をちばレインボーバスが東線の2路線、市の南東部地域を船橋新京成バスが南線の1路線、市の西部地域を鎌ケ谷観光バスが2支線の1路線で、3社、4路線を運行しております。さらにきめ細かい交通需要をタクシーが受け持つ構成となっております。今後の公共交通機関のあり方としては、個人利用に係る自家用車、自転車などと適正かつ効率的な役割分担が図られるよう、それぞれの利便性を向上させる必要があるものと考えております。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆12番(小易和彦君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) それでは、順次再質問させていただきます。 ただいまの答弁の中に、鉄道、路線バスの主要な公共交通機関を補完する形でコミュニティバスがあるとのことでありましたけれども、路線バスとコミュニティバスの役割と連携について、どのように考えておりますでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。
    都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 路線バスは、通勤、通学などの日常の移動を主な目的として運行されているところであり、一方、コミュニティバスは路線バスではサービスできない交通空白地域での市民の移動を確保することを目的として運行しているもので、路線バスと原則競合しない形で運行しているところでございます。現在、路線バスとコミュニティバスは、東武鎌ケ谷駅、新鎌ケ谷駅及び市役所において結節されております。路線バスとコミュニティバスの連携ということにつきましては、今後コミュニティバスの運行状況の中で、利用者が多く、採算性等から、路線バスの運行が可能と見込まれる路線が見出せる場合には、路線バス事業者に対して、新たなバス路線の検討を提案していくとともに、コミュニティバスのルートの見直しなどの検討を行うものと考えております。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆12番(小易和彦君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) それでは、路線バスの運行に対して、市はどのようにかかわっているのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 路線バスの運行については、道路運送法に基づき、地域における需要に応じた住民の生活に必要なバス等の旅客輸送の確保などの事項を協議するために、バス、タクシー関係事業者、住民代表、関東運輸局、警察、道路管理者等で構成する鎌ケ谷市地域公共交通会議を設置し、路線等の新設・改廃、運賃料金等に関して協議する場を設けております。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 先ほどの答弁にもありましたように、鎌ケ谷大仏駅、鎌ケ谷総合病院間の路線につきましては、平成21年10月から廃止となっておりますが、その経緯についてお聞かせください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 当路線の廃止につきましては、千葉県バス対策地域協議会が行う廃止・休止路線予定箇所の調査において、船橋新京成バス株式会社が、この新鎌ケ谷線を対象箇所と報告したことを受けて、平成21年3月に千葉県より廃止に対する中止などの意見について、事前の意見照会があったことから、船橋新京成バス株式会社より、路線廃止についての説明を受け、乗車実績がほとんどない、またコミュニティバスとの重複路線であることなどから、意見なしとして報告をしております。これにより平成21年7月23日に開催された鎌ケ谷市地域公共交通会議において、船橋新京成バス株式会社より、路線廃止報告として、新鎌ケ谷線について採算性の問題により、平成21年9月末日をもって廃止の報告がございました。 ◆12番(小易和彦君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) それでは、今後路線の新設、改廃の予定はあるのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) バスの事業者からは、路線の新設については聞いておりませんが、既設路線の一部では、鉄道と並行して走る路線について、採算が厳しく、予断を許さない状況と聞いております。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 鎌ケ谷総合病院に直接乗り入れをする公共交通機関がなくなりまして、1年が経過しようとしております。昨年の9月議会におきまして、井上議員の一般質問に対する市長からの答弁として、ききょう号の鎌ケ谷総合病院への乗り入れを前向きに検討していくとありました。しかしながら、まだ運行が開始をされておりません。ききょう号の乗り入れについての検討はどのようになっているのか。乗り入れの実施時期はいつごろになるのか、お聞かせください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 市民生活を支える上から、鎌ケ谷総合病院への交通手段は必要なものと考えており、今後、直近の鎌ケ谷市地域公共交通会議において、ききょう号の乗り入れを協議し、国への申請を行って乗り入れを図る考えであります。乗り入れ時期といたしましては、平成23年4月以降、早期に実施できるよう努めてまいりたいと考えております。 ◆12番(小易和彦君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) いまだにそうした状況にあるということに、少し驚いているわけでありますけれども、余りにも時間がかかり過ぎているのではないのかなと思うのです。この9月1日から、白井市のコミュニティバス「ナッシー号」が、鎌ケ谷総合病院への乗り入れを開始しております。それに対して、鎌ケ谷市のコミュニティバスの乗り入れ実施が、これだけ時間を要しているというのは、どう考えてもおかしいのではないのかなと思うのです。そういう意味で、ききょう号の鎌ケ谷総合病院への乗り入れについては、なぜおくれているのか。その理由をお聞かせください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) ききょう号の鎌ケ谷総合病院への乗り入れにつきましては、バス停が新設されることに伴い、現在運行している4路線の運行距離が延びることにより、バスの運行時間を再設定し、各バス停の時刻表を変更する必要がございます。再設定に当たっては、これまで運行状況の中で利用者からのおくれなどに関する意見、要望等も踏まえた運行実績の検証を行った上で、新たな時刻表を作成することとなるため、その検証と再設定に伴う運行計画の検討に時間を要したところであり、今後、速やかに手続を進めてまいりたいと考えております。 ◆12番(小易和彦君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 少し確認なのですけれども、鎌ケ谷市地域公共交通会議の開催に当たっては、招集はどなたが行うのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 鎌ケ谷市地域公共交通会議設置要綱により、会長が必要に応じて招集することとなっております。 ◆12番(小易和彦君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 必要に応じて招集ができる会議なわけでありますから、先ほど答弁がありましたとおり、速やかに手続を進めていただくことを要望いたします。そして、平成23年4月には、必ず運行開始するよう要望をしておきたいと思います。 次の質問に移りますけれども、成田スカイアクセスの開業によりまして、新鎌ケ谷駅はこれまで以上に広域交流拠点としての役割が期待されると思います。そこで、市長のお考えはわかりましたけれども、地域の活性化にどうつなげていくのかが大事なところであります。市として、広域的なバス路線の新設についてどのように考えているのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 新鎌ケ谷駅は、鉄道4線の結節する広域交流拠点として、これまで以上に重要性、利便性が増しているところであり、今後、広域的なバス路線の新設が見込まれる場合には、地域の活性化に向けて、新鎌ケ谷駅のポテンシャルは一層高まるものと期待されます。そのためには、新鎌ケ谷駅を取り巻く都市計画道路の整備を進め、他市との道路ネットワークを構築していく必要があると考えてございます。 ◆12番(小易和彦君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) それでは、参考までにお聞きしたいのですけれども、広域的なバス路線からの鉄道への乗りかえの具体的な事例などがありましたら、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 首都圏においては、つくばエクスプレスの埼玉県八潮駅において、隣接する首都高速八潮パーキングエリアを接続し、茨城県方面からの高速バスの乗りかえを実証実験を経て、平成21年4月から本格実施しております。また、本年5月から、首都高速用賀パーキングエリアと東急田園都市線の用賀駅において、静岡方面からの高速バスの乗りかえの実証実験が開始されております。これは、高速バスでそのまま都内に向かうよりは、鉄道に乗りかえたほうが、都内目的地への到着が早くなる場合を想定したものとなっており、特に首都高速の渋滞時には需要が多いと聞いております。新鎌ケ谷駅にそのまま当てはまる事例ではございませんが、考え方としては、取り入れられるものと考えております。 ◆12番(小易和彦君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 考え方としては取り入れられるということでありますけれども、それでは、広域的なバス路線の検討に係る進め方というのは、具体的にどのように考えているのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 昨年11月に、北総鉄道の運賃値下げに係る合意書が、鉄道事業者と千葉県及び沿線自治体との間で締結され、本年7月17日から実施されているところでございますが、この合意書において、自治体は連携し、北総線の利用者の増加を図るため、利用促進の協議会の設置を通じて、利用促進の施策を講じることとしております。この協議会は、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく法定協議会とする方向で、県及び沿線市で協議を進めることとなり、協議会で策定することとなる地域公共交通総合連携計画においては、広域的なバス路線の検討も可能なものと考えております。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 今ご答弁にありました地域公共交通の活性化及び再生に係る法定協議会というのは、具体的にどのようなものなのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 2007年10月に、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律が施行され、この法律に基づく法定協議会は、地域公共交通総合再生計画を策定し、国の認可を得て、地域における鉄道、バス、タクシーなどの公共交通の活性化及び再生化を促進する役割を担った組織であります。構成メンバーは、自治体、公共交通事業者、地元企業などから成るものであり、北総線の利用促進に係る協議会では、鎌ケ谷市だけではなく、沿線市で構成する広域的なものになると考えております。 ◆12番(小易和彦君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 北千葉道路や都市計画道路の整備が大前提となりますけれども、市長は市民と約束をしたわけでありますので、公共交通ネットワークの構築に向けまして、まずはその第一歩として、この法定協議会の設置に向けてしっかりと取り組んでいただくことを要望したいと思います。 続きまして、ききょう号について伺ってまいりたいと思います。まず、ききょう号の路線決定のプロセスはどのようになっているのか、お聞かせください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) ききょう号につきましては、平成13年4月に運行を開始したところでありますが、その後、東武鎌ケ谷駅周辺及び新鎌ケ谷駅周辺の土地利用に大きな変化を生じてきたこと並びに新たな道路網の整備などを背景に、市民ニーズを踏まえ、より一層の利用を図るため、平成15年度末に庁内にコミュニティバス運行事業検討プロジェクトを立ち上げ、運行計画の再構築に向けた検討を行いました。その検討結果を踏まえ、市議会の代表者、学識経験者、市民の代表及び市職員から成るバス交通体系検討委員会及びバス事業者やタクシー事業者、警察、市職員及び専門家を加えたバス交通体系検討専門委員会が平成17年9月に設置され、この会議の中で具体的な検討が行われ、平成18年1月に報告書が取りまとめられております。この報告書に基づき、新路線の道路運送法による申請、停留所の改廃、時刻表の作成、市議会、自連協などへの説明、広報掲載等の事務手続を経て、平成18年6月から現行の運行路線となっているところであります。なお、路線の見直しに当たりましては、道路運送法に基づき設置しました鎌ケ谷市地域公共交通会議に協議した上で、国の認可が必要となります。 ◆12番(小易和彦君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 平成19年4月1日に締結をされました鎌ケ谷市コミュニティバス運行に関する協定書によりますと、協定の有効期間は平成23年3月31日までとなっております。そこで、事業計画の見直しをする考えはあるのか、お聞かせください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 現在、利用者も6万9,000人強と、わずかずつではありますが、増加している状況にあることから、平成23年4月からも、引き続きコミュニティバスを運行したいと考えております。現在のルート、運行時間については、利用している市民に認知され、定着していることから、現行の事業計画を基本とした内容で更新したいと考えております。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) ききょう号については、平成13年4月に運行が開始をされまして、平成18年6月に路線の再編、ダイヤ改正等が行われ、現在の運行形態となっております。平成18年の事業計画の見直しに当たりましては、平成16年9月に地域公共交通に関するアンケート調査を実施し、調査結果を同年12月にまとめております。そして、この調査結果をもとに、平成18年3月にコミュニティバス運行事業需要調査報告書が作成されております。このたびの一般質問を行うに当たりまして、資料請求をさせていただきまして、目を通しましたけれども、ききょう号の運行開始から10年を検証する意味で、改めて市民ニーズの把握をすべきと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 新規路線、ダイヤ改正等につきましては、都市計画道路の整備の進捗状況及び予算の確保の見通しが立った時点で、必要な場合はアンケート等を実施して、市民の意向の把握に努めたいと考えております。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) それでは、5年ごとに実施される市民意識調査の結果が、平成21年2月に報告書としてまとめられました。この調査項目の中に、コミュニティバス「ききょう号」の利用経験というものがあります。調査結果によりますと、全体での利用経験は15.2%と少なく、年代別に見ると、70代以上の高齢者の利用経験率が27%と高くなっています。また、利用経験の経年変化を見ると、平成15年が5.9%であるのに対して、平成20年は15.2%と増加しております。つまりすべての年代を含む全体での利用経験は少ないものの、年齢層が高くなるにつれて、利用経験率が高くなっているわけであります。そこで、少子高齢化が進む中で、ききょう号の福祉的性格について、どのような認識を持っているのか、お聞かせください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長
    ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 高齢者等の交通弱者の移動手段を確保し、外出の機会をふやすことは、コミュニティバスの役割の一つと認識しております。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) それでは、ここから2点ほど確認をしたいのですけれども、先ほどの答弁で、利用者数はわずかずつではあるが、増加しているとのことでありました。ききょう号の利用者数の推移についてお聞かせください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 利用者の推移でございますが、平成13年、2万2,124人、14年、2万3,401人、15年、2万2,807人、16年、2万6,055人、17年、2万4,205人、18年、4万2,797人、19年、6万1,106人、20年、6万9,220人、21年、6万9,395人となっております。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 次に、ききょう号の採算率の推移というのは、どのようになっておりますでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 採算率とのお尋ねでありますが、収入を運賃経費で除した形で算定いたしますと、平成13年、6.8%、14年、7.4%、15年、7.2%、16年、8.2%、17年、7.6%、18年、15%、19年、18.3%、20年、19.8%、21年、19.5%となり、現在の状況といたしましては、約2割弱というところでございます。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 路線の再編やダイヤ改正等が行われたこともありまして、平成18年度から平成19年度にかけては、利用者が増加をしています。行政が運行するコミュニティバスでありますので、事業採算性の確保は困難であるものの、ききょう号の福祉的性格を踏まえると、潜在的な需要は高いと言えるのかと思います。 そこで、ききょう号を利用される方々からのご意見やご要望などを踏まえて、何点か伺ってまいりたいと思います。まずは、バス停が遠いと考えている方が多いわけでありますけれども、設置位置、間隔はどのような基準で設置をされているのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) バス停の間隔は、300メートルを基本に、沿道の土地利用、道路幅員、交差点からの距離など、利用者の利便性と乗降の安全性を勘案して設置しているところでございます。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 基本的な考え方はわかりましたけれども、各路線を確認してみますと、バス停の間隔にも、まだまだばらつきがありまして、1キロほどの間隔があるバス停もあります。高齢化の進行とともに、バス停までの距離を遠く考える方はふえている傾向にあると思いますので、改善を図っていただくことを要望いたします。 次に、バス停の置かれている場所で縁石などがありまして、高齢者等の乗りおりが不便なところがありますけれども、安全に乗りおりができるような対応はできないのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 基本的に道路幅員、路肩の状況を踏まえてバス停を設置しているところではありますが、歩車道境界ブロックなどがある箇所につきましては、今後、安全に乗降できるような対応を検討してまいりたいと考えております。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) スペースや安全確保が前提となりますけれども、車いすでの乗りおり可能なバス停というのが非常に少ないということ、それからベンチの設置についても、大変多くの要望がありますので、あわせてご検討いただきたいなと思っております。また次に、時間どおりにバスが来ない、バスの本数が少ないとの意見も多く寄せられておりますけれども、運行本数をふやすことはできないのか、お考えを伺います。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) ききょう号については、平成17年度にバス交通体系検討委員会及びバス交通体系検討専門委員会による検討、協議を経て、平成18年度から現在の4路線で運行しているところでございます。この中で運行路線は、路線バスの運行されていない地域を中心に、市内の公共施設をおおむね1時間で結ぶものとして設定されたところでありますが、バスの遅延につきましては、運行する路線の渋滞など、道路状況に起因するところもございます。なお、運行本数をふやすことにつきましては、運行経費等の問題もあることから、難しい状況と考えております。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 次に、現在運行されておりますききょう号の車両というのは、低床のノンステップバスではないことから、高齢者などの利用が不便な状況となっております。低床のノンステップバス導入は、いつごろと考えておりますでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) ききょう号は、平成13年度から運行を開始し、平成18年度に路線見直しを行った際に、新たに設定した2支線には、通行する道路幅員の制限により、小型バスより小さい車両を導入したところですが、東線2路線及び南線で運行している小型バスについては、10年目を迎えております。この小型バスを更新する際には、ノンステップバスの導入を予定しておりますが、現在の車両は当分の間、使用できる状況にあることから、定期的な車両点検等を実施し、安全な運行に努めるものとし、車両の状況を見ながら、車両の更新を検討してまいりたいと考えております。 ◆12番(小易和彦君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 次に、ききょう号の運行については、市が運行を委託しているバス事業者に対して、コミュニティバス運行補助金を出しておりますが、運行経費を削減するために、車体に広告を掲載するなどの対応をしたらどうかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) ききょう号の中吊り広告及び車体の広告掲載による広告収入への取り組みについては、バスが小型であり、車内広告に使用できるスペースが少ないこと、市のコミュニティバスであることがわかるように、車体にききょうの花をデザインしたラッピングが施されていることから、現在、広告料の設定はしておりませんが、運行経費の削減に向けて検討してまいりたいと考えております。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) このほかにも回数券がないこと、ICカードが使えないこと、障がい者割引がないこと、土、日に運行がないことなど多数あります。市のほうにも多くの要望が寄せられているかと思いますが、どのように認識されていますか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 議員ご指摘の要望については、市のほうにも同様に参っております。それぞれのお答えとして、回数券、障がい者割引については、現行の運賃が100円という採算を大きく割り込んだ額であるので、これ以上の減額は難しいこと、ICカードにつきましては、路線バス会社、2社は対応可能でありますが、もう一社が観光バス会社のため、導入が困難であること、土、日の運行がないことにつきましては、運転手の新たな増員が必要となることなどから、今後の検討課題と認識しております。 ◆12番(小易和彦君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) 利用者の皆さんが望む公共交通サービスとしてのききょう号のあり方を考えますと、現在よりも利便性をいかに向上できるかが重要でありますので、ご検討のほどよろしくお願いをいたします。 続いて、ここからはコミュニティバスの今後の検討の方向性について伺ってまいりたいと思います。鎌ケ谷市のききょう号の現在のルート、運行計画は、ほかの多くの自治体で運行されているコミュニティバスと同様な考え方により運行をされているのかと思います。それゆえ、ききょう号を既定の考え方で見直すとしても、ルートと運行時間を変更するだけのものとなってしまい、本当に市民ニーズに合った形態とすることは難しいのではないかと考えますけれども、どのように認識をされておりますか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 鎌ケ谷市のコミュニティバスの運行目的は、市内に点在する公共施設の利用について、主に鉄道・路線バスのない地域の子供や高齢者等、交通手段のない、いわゆる交通弱者の方に移動の足を確保し、地域活動や生涯学習活動などへの参加促進を図ることとしております。ききょう号の運行見直しについては、これまでの10年間の運行実績の検証を慎重かつ十分にした上で行う必要があるものと認識しております。検証の結果として、市民ニーズから求められるコミュニティバスの必要性、役割が明確となる場合には、新たな考え方に基づく見直しを行う必要があるものと考えております。 ◆12番(小易和彦君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) ですから、先ほど10年間の検証をするために、市民ニーズを把握する必要があるのではないかということを申し上げたわけでありますけれども、私は今後の少子高齢化社会に向けまして、コミュニティバスのあり方から見直す必要があるのではないかと思っております。具体的に何点か提案をさせていただきますと、1点目として、定時運行型の巡回バスという考え方から、市民ニーズに合った形態への見直しを図ったらどうかということ、2点目として、需要の多い主要な公共施設や駅と住宅地を結ぶ路線などについては、定時運行としていく。3点目として、高齢者や障がい者などバス停までの長い距離の歩行が難しい市民については、オンデマンド方式によるサービスを検討する。これによりまして、自宅至近のバス停と公民館、市役所、病院など需要の高い施設を結んでいく。以上のように、コミュニティバスを運行する目的、機能から検討していく必要性については、どのように考えていますか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) まず、1点目のご提案については、これまでの10年間の運行実績の検証を慎重かつ十分にした上で行う必要があるものと認識しております。検証の結果として、市民ニーズから求められるコミュニティバスの必要性、役割が明確となる場合には、新たな考え方に基づく見直しを行う必要があるものと考えます。 2点目でご提案のありました主要な公共施設と駅、市役所、その他利用者の多い住宅地と駅までを結ぶ路線の運行につきましても、運行実績の検証を踏まえた中で判断していくものと考えております。 3点目のご提案については、市民ニーズから目的別の交通需要に対する対応は、効率的な面から有利なものと考えますが、市民全体を対象とするものと、バス停までの長い距離の歩行が困難な高齢者などを対象とする場合、市が提供する公共交通の範囲をどこまでとするのか、見きわめが必要と考えられます。特にオンデマンド方式によるきめ細かな対応は、福祉タクシーなど福祉的なサービスとの重複も考えられることから、慎重な議論が必要になるものと考えております。 ◆12番(小易和彦君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) それでは、鎌ケ谷市では今後の少子高齢化に向けた公共交通のあり方、その中でコミュニティバス「ききょう号」の見直しについて、どのような手順で進めていくことが必要と考えられているのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 平成18年にコミュニティバスの見直しを行った際には、検討専門委員会で詳細かつ具体的な検討を行い、必要な段階で検討委員会に諮りながら進めたところでございます。市といたしまして、今後どのような手順で見直しを進めるのかということにつきましては、さきの答弁でも説明しましたように、まずききょう号の10年間の運行の検証から行うことが必要と考えます。その上で、少子高齢化社会に向けた見直しが必要と考えられる場合には、市役所内部で検討会または研究会を立ち上げ、地域公共交通会議のメンバーであるバス専門家の方のアドバイスもいただきながら、課題の整理、見直しの方向性などを検討してまいりたいと考えております。 ◆12番(小易和彦君) 議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 12番、小易和彦君。 ◆12番(小易和彦君) ここまで公共交通の整備について、執行部から答弁をいただいたところでありますけれども、最後に私から、北総線の利用促進にかかわる広域の法定協議会によるものだけではなくて、鎌ケ谷市として地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく法定協議会を設置をして、今後の少子高齢化に向けた公共交通体系、特に路線バスとコミュニティバスの見直しについて、より実効性のある地域公共交通連携計画を策定するよう、要望いたしまして、質問を終わります。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 以上で12番、小易和彦君の一般質問を終結します。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 次に、7番、原八郎君に発言を許します。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。          〔7番 原 八郎君登壇〕(拍手) ◆7番(原八郎君) 議席番号、7番、原八郎、平成22年9月定例会に当たり、通告に基づき一般質問をさせていただきます。通告いたしましたのは、レインボープラン21とその実施計画についてであります。まず1点目、良好な住宅の整備、公共下水道及び合併浄化槽の普及、家庭から出る水の汚れ、事業所及びマンションから出る水の汚れ、集中豪雨対策、2点目、安全でゆとりある道路の整備、国道464号の延伸状況は、遅延の理由は、安全で快適な道づくり、歩道整備、バリアフリー型歩道等について、3点目、魅力ある商業の育成、イメージしている将来像はどんなものか、起業の促進とはどんなことをするのか。4点目、高齢化社会への取り組み、認知症高齢者への対応、認知症予防事業、認知症サポーターの役割です。 まず1点目、良好な住宅の整備についてでございます。公共下水道及び合併浄化槽の普及についてでありますが、河川を汚さない努力をいかに市民の皆様に協力していただくかが大きな課題であります。河川の管理及び河川の水質浄化対策を中心にお伺いします。河川の汚れの原因として大きなものは、工業排水、農業排水、それと家庭から出る雑排水が挙げられます。特に鎌ケ谷市では、家庭より出る生活排水が問題となります。市民一人ひとりが気をつけて汚さないよう努力することにより、河川の水がきれいになります。市民意識の向上のため、どのようにして汚さない方法を周知していただくかが大きな課題です。鎌ケ谷市では分水嶺、正式には分水界があります。鎌ケ谷市は、最上流に位置しています。鎌ケ谷市民は、上流住民としての責務を十分果たしているでしょうか。 ここで最上流部に位置する自治体の例を紹介させていただきます。群馬県上野村では、昭和50年の中ごろから、下流の住民に迷惑をなるべく少なくするため、村内全世帯に村の補助金で合併浄化槽を設置しています。鎌ケ谷市では、平成3年ころにまちづくり推進会議というのがありまして、市民からの提案を受け、行政が採用し、実行するという事業がありました。そのとき私の提案で、合併浄化槽の設置に際し、市が補助金を出して、単独浄化槽と同額で設置できるようにしてはどうでしょうか。国と県で差額の3分の1ずつを補助する制度がありましたから、市が3分の1補助すれば、合併浄化槽を設置することができ、河川の汚れを抑えることも可能になり、水質浄化に役立つはずと提案しました。これが採用され、平成4年度より合併浄化槽設置補助制度が鎌ケ谷市で施行されました。 この提案のきっかけが、群馬県上野村の黒澤丈夫、元村長の考え方でした。後日、黒澤村長にお目にかかる機会があり、このことについて質問させていただきました。そのときの答えは、最上流に位置する上野村ではあるが、流れてしまえば、見た目は村には何の影響もありません。でも、下流に住んでいる人々にとっては、大変迷惑なことです。上流に住む人間としての責務として、最大限汚さないように努力すべきだと考えた。この神流川も、私の子供のころに比べると汚れてきた。カジカガエルが春から秋まで、よく鳴いていたものです。あるとき鳴き声が少なくなったと感じ、川の汚れを調査してみた。これではいけないと思い、全世帯に合併浄化槽を設置することにしたとのことでした。このように、最上流部の自治体で下流の住民のために努力をしています。 鎌ケ谷市では分水嶺を有し、最上流部の都市です。この自治体の住民として、河川管理及び河川の水質浄化に関し、私たちに重大な責務があるはずです。そこで伺います。現在、公共下水道の現状はどのようになっていますか、教えてください。合併浄化槽の普及、以下は自席にて再質問で伺います。 次に、レインボープラン21の101ページにあります安全でゆとりある道路の整備についてであります。安全・安心なまちづくりを提唱している市長ですから、3期目に入りましたので、思い切った政策を実行してくれるものと期待しています。県道船橋・我孫子線の混雑解消に欠かせない条件として、国道464号線の延伸工事があります。これが開通すれば、交通事情も大きく変わります。一日も早い完成を願うわけですが、現状はどのようになっているでしょうか、教えてください。安全で快適なまちづくり、歩道整備等の質問については、自席でお伺いします。 次に、レインボープラン21の107ページにある魅力ある商業の育成でありますが、市当局ではどんな将来像のイメージを描いているのでしょうか、お聞かせください。起業の促進については、自席にてお伺いします。 次に、高齢化社会の取り組みですが、鎌ケ谷市でも高齢化が他市に比べても高く、これからますます進んでまいります。ここ数年で高齢者の4人に1人の割合で認知症になってしまうとの予測が報告されています。大変な時代が起きることが予想されます。幸いにも、鎌ケ谷市では、今のところ介護疲れによる殺人事件は起きていませんが、各地で悲惨な事件が起きています。心情的には事件を起こした介護者に同情の余地があると思いますが、命を絶つということは、絶対に許されることではありません。市民がいつ、どのような状況で事件とかかわることになるかは予測できません。認知症患者だけではありませんが、介護疲れによる事件が起こらないことを祈るしかないのが現状です。そこで伺います。鎌ケ谷市では、認知症高齢者への対応はどのようにしているでしょうか、教えてください。認知症予防事業、認知症サポーターの役割については、自席でお伺いいたします。レインボープラン21とその実施計画について、明確な答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。          〔都市建設部長 小林 宏君登壇〕 ◎都市建設部長(小林宏君) 私からは、レインボープラン21とその実施計画についてのご質問のうち、大きな1点目、2点目についてお答えいたします。 まず、ご質問の大きな1点目、良好な住宅の整備についてお答えいたします。お尋ねは、公共下水道の現状についてでございます。鎌ケ谷市の公共下水道は、昭和49年度に印旛処理区に着手し、昭和57年度には手賀沼処理区に着手し、現在に至っております。平成21年度末における整備状況は、認可区域別で申しますと、印旛処理区で217ヘクタールのうち213ヘクタールの整備が完了しております。手賀沼処理区では、559ヘクタールのうち佐津間地区、くぬぎ山地区、中沢地区、富岡地区の市街化区域と新鎌ケ谷地区を合わせて406ヘクタールが完了しております。また行政人口10万7,314人に対する処理区域内人口5万7,790人で表す下水道普及率は、鎌ケ谷市全体で約53.9%となるところです。現在、整備の中心は、手賀沼処理区の南初富地区でございますが、今後は北初富地区、道野辺中央地区につきましても整備を進めていく予定でございます。 公共下水道の今後の課題でございますが、江戸川左岸流域下水道区域では、依然として下流となる市川幹線の整備が未完成のため、未着手となっております。市南側地域の早急な整備を進めることでございます。市川幹線は、市川、船橋、鎌ケ谷の3市にわたる処理面積、約2,300ヘクタール、処理人口、約14万人を対象とした延長10.8キロメートルの流域下水道幹線であります。平成10年度より事業に着手し、平成18年度末で約9.7キロメートルが完成しております。未完成部分に当たる1.1キロメートルの区間でございますが、市川市域において整備が進められている都市計画道路3・4・18号浦安・鎌ケ谷線に流域下水道管線を埋設する計画となっておりますが、この都市計画道路の進捗状況につきましては、今現在、未買収区間が残っており、下水道幹線の整備は進められておりません。なお、市川市からこの未買収用地の用地取得に向け、千葉県収用委員会に対し裁決申請を行い、事業の進捗を図る意向であるとお聞きしております。したがいまして、鎌ケ谷市といたしましても、事業着手に向けた手続を進めてまいりたいと考えております。 次に、ご質問の大きな2点目、安全でゆとりある道路の整備についてお答えいたします。お尋ねは、国道464号粟野バイパス線事業の状況についてでございます。当事業は、レインボープラン21に掲げた施策をとりまく環境変化と課題の一つとして、広域的な交通網として、北千葉道路の必要性が高まっている中、進められている事業です。当該事業は、北千葉道路の整備までは相当な時間を要しますことから、国道464号の道路環境の改善のため、千葉県が事業主体となり、鎌ケ谷消防署前交差点から国道464号の北初富公園付近までの延長1,700メートルの区間において、暫定計画を策定して事業に取り組んでいるところでございます。事業の進捗につきましては、1期分に当たります鎌ケ谷消防署前交差点から、入道溜交差点付近の市道4号線までの約800メートルを当面の事業区間といたしまして、平成18年度より用地取得に着手しており、平成22年8月末時点での用地取得率で、おおむね11%となっております。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部参事(湊明彦君) 市民生活部参事。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 湊市民生活部参事。          〔市民生活部参事 湊 明彦君登壇〕 ◎市民生活部参事(湊明彦君) 私からは、ご質問の大きな3点目、魅力ある商業の育成についてお答えいたします。 お尋ねは、イメージしている将来像はどのようなものかということでございました。本市における商業は、商業統計でも明らかなように、新鎌ケ谷駅周辺の中心市街地など一部に商業集積が見られるものの、既存商店街においては、長期にわたる景気低迷を受け、また少子高齢化の進展やライフスタイルの変化による消費者ニーズの多様化など、構造的にも大変厳しい環境にあります。そして、結果として空き店舗が増加するなど、深刻な状況に置かれている状況でございます。そこで、レインボープラン21後期基本計画では、魅力ある商業を育成するため、その目指す姿、いわゆるイメージしている将来像を次の3点に集約しております。 まず、1点目といたしましては、楽しめる商業空間が創出され、市内外から多くの消費者が訪れている商店街です。多様化している消費者ニーズに的確に対応するため、個性豊かで魅力ある商店や、質の高い商品を提供できる店舗が集積することで、集客力のある商店街に再生できるものと考えております。 2点目は、地域住民でにぎわう商店街です。商店街が元来、有しているコミュニティ機能を発揮し、高齢者への配慮や安心・安全で子育てにも優しい事業展開をすることにより、今まで以上に地域との連携が深まり、もって地域で愛され、頼りにされる商店街が形成されるものと思っております。 さらに3点目といたしましては、観光との連携により、特産品の販路が拡大され、市内商業全体が発展している姿です。観光資源による特産品の効果的な情報発信や中心市街地整備等々による向上したポテンシャルを最大限に活用した施策を展開することで、市全体の商業振興を図ることができるものと考えております。 以上、3点の将来像を実現するため、消費者である市民の方々や、商工会を初めとする各事業者との連携を引き続き強めていきたいと考えている次第でございます。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。          〔健康福祉部長 吉村和久君登壇〕 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 大きな4点目、認知症高齢者への対応についてお答えをいたします。 鎌ケ谷市の平成22年4月1日現在の65歳以上の高齢者数は2万2,612人、高齢化率は21.07%でございます。我が国の認知症発症率は、65歳以上で8%と言われておりますので、この8%を掛けますと、潜在的には約1,800人になろうかと思われます。平成20年4月1日の要介護認定者2,626人のうち、認知症状がある方は約1,300人、これに対しまして、平成22年4月1日現在、要介護認定者2,926人のうち、認知症状がある方は1,546人となってございます。認知症は、加齢とともに増加する疾病でございまして、今後、高齢化の進行に伴い、認知症高齢者はますます増加する傾向にございますが、認知症の自覚がなく受診が少ない、あるいは身近な病気だという認識がされていないなど、認知症高齢者の把握が十分にできていないという課題がございます。 認知症への対応としましては、1点目としまして、認知症の予防、特定高齢者把握事業によります早期発見、2点目といたしましては、介護者の負担軽減、訪問看護師による介護相談・指導、介護者のつどいでの介護家族への交流、徘徊探知機貸し出し、3点目といたしましては、認知症の知識の普及啓発、認知症サポーター養成講座の開催などを柱として取り組んでおります。また、認知症に着目しました地域密着型サービスでありますが、具体的には認知症高齢者グループホームや小規模多機能型居宅介護等の基盤整備に努めております。今後は介護や福祉サービスだけでなく、医療との連携、成年後見制度や権利擁護の取り組み、虐待防止など制度の活用や取り組みの連携が重要と考えてございます。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。
    ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) それでは、再質問させていただきます。公共下水道の整備されていない地区における合併浄化槽の普及促進についてお伺いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 市民生活部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 稲生市民生活部長。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 合併処理浄化槽につきましては、公共下水道が整備されていない地区に設置され、排水浄化対策の一つとして活用されております。本市では、合併処理浄化槽の普及に向けて、平成4年度から合併処理浄化槽設置整備事業補助金交付要綱を整備し、原則として公共下水道の事業認可区域以外、または事業認可区域内においても、7年間整備できないと指定された区域におきまして、合併処理浄化槽を設置する人への補助金を交付しているところでございます。平成13年には浄化槽法が改正され、合併処理浄化槽しか設置できなくなり、合併処理浄化槽の普及に拍車がかかり、平成21年度末におきましては、公共下水道とあわせて、排水を処理している人の割合は、約7割となっております。 平成20年度からは新築及び建てかえにつきましては、より浄化能力の高い高度処理型合併処理浄化槽のみを補助金の交付対象として、制度の改正をいたしました。また、現在における合併処理浄化槽の新規設置状況を調べますと、補助金の交付対象外も含めた新設の合併処理浄化槽のすべてにおける9割以上が高度処理型合併処理浄化槽となっております。現時点では、高度処理型合併処理浄化槽が標準と考えられるという状況にございます。そこで、平成23年度より、新築並びに建てかえに伴う合併処理浄化槽への設置者への補助制度を廃止し、トイレの改造や家の増改築等に伴い、単独浄化槽やくみ取り便所を廃止して、合併処理浄化槽に転換する方々への補助の拡大を図り、より一層の合併浄化槽の普及に努めていこうと考えているところでございます。 ◆7番(原八郎君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) それでは、川の水を汚さないためにも、公共下水道が7年以内に整備されない地域での合併浄化槽の普及に努めてほしいと要望しておきます。 次に、家庭から出る水の汚れ、事業所及びマンションから出る水の汚れについてお伺いします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 市民生活部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 稲生市民生活部長。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 家庭から出る水の汚れ、事業所及びマンションから出る水の汚れでございますが、ご存じのとおり、鎌ケ谷市は印旛沼水系、手賀沼水系、東京湾水系という3水系の最上流部に位置しておりますことから、鎌ケ谷市から汚れた水が排出されるということは、その水系の下流域を汚してしまうことにつながります。そこで、市としましては、市民の皆様に浄化槽の維持管理の徹底や食器類等の汚れはふいてから洗ってもらうこと、古くなった天ぷら油などは、固めて燃やすごみに出してもらうことなど、また飲食店などの事業所には、油水分離槽等の清掃を徹底し、河川等の汚濁軽減に協力してもらうよう、今後もPRに努めていきたいと考えております。 なお、最近ディスポーザーが普及しております。このディスポーザーとは、料理で余った食材や食事の残り等を粉砕して、排水と一緒に流してしまう機械で、単に設置されてしまいますと、公共用水域の汚濁負荷の増加を招くことになってしまいます。そこで、本市ではマンション等の集合住宅に際して、ディスポーザーを設置したいと事前に協議があった場合、ディスポーザー用の処理槽を設置して、公共用水域に破砕された食材等が排出されないように指導しているところでございます。ただ、一般の家庭におきましても、ディスポーザーが設置された場合、把握することができないのが実情であります。事前にご相談があった場合などは、設置しないように指導させていただいているところです。 ◆7番(原八郎君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) ディスポーザーで食材等の残り等を粉砕し、排水と一緒に流されてしまったら、河川の汚染は大変ひどいものになり、きれいな水に戻すには、大変費用負担が必要です。ディスポーザーの使用を禁止することも検討すべき時期に来ているのかもしれません。鎌ケ谷市には分水嶺、正確には分水界といいますが、分水嶺があります。3水系の最上流に位置しているわけですから、下流の他市に対して、市民全員が汚れた水を排出しない努力をする責任があるわけです。私たちが何気なく流しているものが、大切な河川を大変汚しているわけです。 魚がすめる水質基準、BOD、5mg/lにするためには、バスタブ、おふろですが、300リッターで何杯分必要かの資料がここにあります。ここで少し紹介させていただきます。天ぷら油30グラムを水道から流してしまうと、おふろ20杯分の水が必要になります。みそ汁7グラムで4.7杯、牛乳16グラムで11杯、米のとぎ汁、4グラムで4杯、ビール15グラムで10杯、シャンプー1グラムで0.67杯、おふろの水が必要になるというふうなことです。この現実を市民にわかってもらうための広報活動の工夫も必要と思います。次に、集中豪雨についてお伺いします。何ミリの降雨の対応で計画しているのでしょうか、教えてください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 下流河川が整備を終えた段階での将来計画といたしましては、時間、50ミリの降雨に対応する整備を目指しております。しかし、鎌ケ谷市は東葛飾地域の最上流部であり、河川、水路の整備は下流側からの整備を待たなくてはならないため、現在進めている整備は、下流側に負担がかからない範囲で流下能力の向上を図り、浸水被害の軽減に努めているところでございます。 ◆7番(原八郎君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 河川などの整備がおくれているとのことですけれども、今年度は日本各地でこれまでにない集中豪雨が発生しています。鎌ケ谷でも先日8日、また昨日も集中豪雨が発生し、浸水地区が出たということです。どのように対応しましたか。また、今後の対応はどうしていきますか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 市民生活部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 稲生市民生活部長。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 今回の台風9号に備えましては、9月8日の午後1時半に地域防災計画に基づき、災害警戒本部を設置して対応したところでございます。今回の台風は、議員おっしゃるとおり、これまでにない豪雨で、午後2時から3時までが40ミリ、3時から4時までが36.5ミリと、この2時間で76.5ミリの降雨がございました。これにより市内でさまざまな被害が出たところでございます。今後の対応につきましては、土のうの事前配布、災害警戒本部の早期設置、職員動員体制の強化などで対応していきたいと考えております。 ◆7番(原八郎君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 行政ができるサービスには限界がありますが、市民の皆様にサービスのできる限界がここまでで、これ以上の降雨量のときは防ぎようがないことを、地域住民と事前に意見交換をしておく必要があるのではないでしょうか。住民の無理な要求が出ても、実質的には応じられないわけですから、事前の意見交換や説明会をしておくべきと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 市民生活部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 稲生市民生活部長。 ◎市民生活部長(稲生哲彌君) 今後もこうした集中豪雨がふえることが予想されることから、市民と現状認識を共有することは重要なことであると考えております。どのように市民と現状認識を共有することがよいのかという検討をする中で、今回ご提案をいただきました地域住民への説明会や意見交換会の実施につきましても、手法の一つとして検討してまいりたいと考えております。 ◆7番(原八郎君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) ぜひ検討をお願いしておきます。 次に、国道464号バイパスの延伸事業の完成年度は、いつを予定していますか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 国道464号バイパス線整備事業は、県事業として進めておりますことから、国の認可上の事業期間の設定はございませんが、現在の目安として、平成26年度を目指していると千葉県から伺っております。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) それでは、用地交渉はどこが担当し、用地交渉は順調に進んでいるのか、お伺いします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 当該用地の取得に関しましては、平成20年8月から千葉県東葛飾地域整備センターと鎌ケ谷市で委託契約を結んでおり、これ以降の用地交渉に関しましては、主として市職員が行っております。用地交渉の進捗状況でございますが、第1工区の用地取得率が、まだ11%台であり、用地交渉が順調に進んでいる状況にはございません。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 用地交渉において障害となっているものは、どんなことがありますか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 幾つかの要因がございますが、土地の買収単価や残地の取り扱い、代替地の確保、税控除の取り扱いなどが挙げられます。 ◆7番(原八郎君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 当該地は国道464号バイパス線の外側に北千葉道路の計画があります。譲渡所得税控除の特例はどのように受けられるのか、教えてください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 税の控除、いわゆる租税特別措置法に基づく税法上の優遇措置につきましては、当初、北千葉道路の区域については見解は示されておりませんでしたので、両方の土地にまたがって土地を所有しております地権者の方々には十分な説明ができず、用地交渉が進まない要因の一つとなっておりました。その後、市川税務署と千葉県との調整の中で、それぞれの事業主体が異なる場合、バイパス線及び北千葉道路の用地、それぞれが税法上の優遇措置の対象となるとの見解が示されております。 ◆7番(原八郎君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 地権者の方々に安心していただくためにも、税法上の優遇措置、税控除を担保する文書をもらっておくべきではありませんか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 税の優遇措置を担保する唯一の文書は、事前協議終了後に税務署から発行される確認書となりますが、当該区間の北千葉道路の整備につきましては、事業認定に至っていないことから、税務署と事前協議を行うことができない状況にございます。税の優遇措置を担保する文書は、この確認書以外なく、事前協議はない中で、これにかわる文書につきましては、税務署からいただけないものと千葉県より伺っております。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 1事業ごとに税控除が認められているわけですから、国道464号線の延伸と北千葉道路は事業が異なるから、ともに税控除が受けられるわけです。地権者の心配を取り除くためにも、税法上の公的買収の税控除規定や、事前協議書の中の条文等から、別々に控除が受けられるとの証明となる資料を地主側に提示できるように工夫することが、買収を促進させるための条件ではないでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 粟野バイパス事業と北千葉道路の整備事業は、税務署から事業者が異なる場合は、別事業とみなすとの見解が示されております。税の優遇措置は、年をまたがった場合、通常、最初の1回しか受けられませんが、所得税法に係る通達により、事業を施行する主体が2以上あり、事業ごとに地域を区分している場合には、特則が認められております。地権者の方々に対しましては、税務署の見解とあわせて、これらの取り扱いに関する解説を提示するなど、ご理解いただけるよう、事業主体である千葉県とともに十分説明してまいりたいと考えております。 ◆7番(原八郎君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) ぜひ買収の促進をし、早く完成していただくための努力をしていただきたいと思います。 それでは、次に安全で快適な道づくりの中にバリアフリー型歩道の歩道整備とありますが、どのようなものでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) バリアフリー型歩道の整備につきましては、国土交通省令の移動等円滑化のために必要な道路の構造に関する基準を定める省令に、その構造が定められております。主な基準について申し上げますと、舗装につきましては、雨水を地下に円滑に浸透させることができる構造とし、平たんで滑りにくく、かつ水はけのよい仕上げとすることとされております。幅員につきましては、歩行者交通量の多い道路につきましては3.5メートル、その他の道路につきましては、2メートル以上を確保することとされております。 次に、勾配でございますが、縦断方向で5%、横断方向で1%以下とし、やむを得ない場合においては、それぞれ8%、2%以下とすることができるとなっております。また、横断歩道に接続する歩道と車道の段差でございますが、2センチを標準とすることとなっております。 ◆7番(原八郎君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 市内のバリアフリー型歩道の整備延長はどのくらいですか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 市内のバリアフリー型市道の整備延長でございますが、主に都市計画道路事業、区画整理事業により整備されております整備済み道路延長、約16キロメートル、整備済み歩道実延長、約26キロメートルとなっております。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) バリアフリー型歩道の整備を今後どのように進めていくのか、教えてください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) バリアフリー型歩道の整備につきましては、都市計画道路整備プログラムの中で、短期整備路線として位置づけられた都市計画道路を中心に、継続事業として整備をしている主要市道について、後期基本計画第1次実施計画に位置づけ、整備を進めてまいりたいと考えております。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。
    ◆7番(原八郎君) 次に、6月議会で質問いたしました県道の歩道についてお伺いいたします。その後の進捗状況はどうなっていますか、教えてください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎都市建設部長(小林宏君) 都市建設部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 小林都市建設部長。 ◎都市建設部長(小林宏君) 去る8月11日に東葛飾整備センターにおいて、県道における各種課題等についての会議を開催いたしました。6月議会においてご質問いただきました船橋・我孫子線の歩道上の電柱につきましても、この会議の中で県に要望し、東京電力の間で早急に協議し、対処していただける旨の回答を得ております。さらに船橋・我孫子線の歩道につきましても、課題としては各種ございますが、一部について今年度中に補修工事を実施する旨も、あわせて回答いただいているところでございます。また、道路パトロールにつきましては、8月27日に船橋・我孫子線の鎌ケ谷消防署前交差点から初富交差点方面を歩いて状況確認を実施しております。今後も県と市との調整会議につきましては、機会をとらえ、継続的に実施することとしておりますので、各種課題等につきましては、この調整会議の場で積極的に協議してまいりたいと考えております。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 大分進捗したと受けとめられます。東葛飾地域整備センターとの調整会議を積極的に活用し、市民の要望を実現するために努力してください。陳情することや行動することが大切であるとの証明です。大きく進捗し出したではありませんか。 次に、魅力ある商業の育成についてでありますが、イメージしている将来像を先ほどお聞きしましたが、実現できるのでしょうか。イメージを具現化する具体策についてお伺いします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部参事(湊明彦君) 市民生活部参事。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 湊市民生活部参事。 ◎市民生活部参事(湊明彦君) ただいま実現できるのかということも含めて、その具体策についてのご質問がございました。 先ほど申し上げました将来像を実現していくために、既に市のホームページ上では、鎌ケ谷市と商工会がそれぞれ市内商店や企業の情報を発信しております。このうち鎌ケ谷市の運営するサイト、鎌ケ谷情報ナビでは、約500件もの企業や店舗の情報を配信し、リアルタイムに更新するなどして、その活性化と振興化を図っているところでございます。今後は、さらに改良や拡充を加え、利用者の増加につなげていきたいと考えております。また、あわせまして、商工業振興補助金を適宜見直すことによりまして、各事業者が魅力ある個店づくり、高齢者に配慮した事業、交流イベント、環境の整備などに取り組んでいけるよう考えているところでございます。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) それでは、商業の発展、商店街の繁栄に少しでも役に立てばと思い、一つの提案をいたします。 6月議会で質問しましたひとり暮らしの高齢者を対象の配食サービスについてでありますが、1食1,100円のお弁当はいかにも高過ぎる、見直しが必要との質問をしました。21年度の決算書に配食サービスの事業費として1,145万100円とあります。内訳がわかれば、まず参考のために教えてください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 平成21年度の事業概要でございますけれども、利用登録者数は、入院等の理由から一時休止をしている方、27人を含めまして、135人でございます。総食数は予備食394食を含めまして、1万1,097食となってございます。それから、お尋ねの支出額の内訳でございますけれども、支出額につきましては、議員のおっしゃったとおり、1,145万100円でございます。一般財源からの負担といたしまして、342万700円、給食サービス利用料収入の充当分といたしまして481万8,500円でございます。また、補助対象部分といたしまして、県負担20%分が64万2,180円、国負担40%分が128万4,360円、市負担の20%分といたしまして、64万2,180円、残り20%分は介護保険第1号被保険者様の介護保険料からの負担となってございます。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) ここで提案をいたします。この配食サービスを市外の飲食店組合でやってもらえないかということです。エリアを幾つかに分けて配食サービスをしてもらうのです。温かいもの、冷たいもの、それそれ調理して、出前してもらうわけです。この際に電話等で安否確認をしてもらい配達する。外に出られる高齢者は、食堂に来てもらい、時間を外せばゆっくり他の高齢者同士が話もできるわけです。栄養管理は市の栄養士さんに献立をつくってもらい、あとは飲食店に臨機応変に対応してもらえばいいと思います。年間1万食を超える数です。料金を500円か、600円ぐらいに下げても、高齢者の負担を300円ぐらいに減額でき、安否確認のための、国や県の補助金で賄えるわけです。市からの補助金はなくてもできることになります。地元の飲食店も、お客さんがふえるわけですし、何しろ1万食を超える数です。飲食店の繁栄にもつながります。こんな提案はいかがでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部参事(湊明彦君) 市民生活部参事。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 湊市民生活部参事。 ◎市民生活部参事(湊明彦君) ただいま市内飲食店の繁栄につながる配食サービスのご提案を受けました。今後、健康福祉部とも協議しながら、その可能性について検討をしていきたいと考えております。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) ぜひ検討してください。次に、活力ある工業の育成についてでありますが、こちらにつきましても、イメージしている将来像はどのようなものか、お聞かせください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部参事(湊明彦君) 市民生活部参事。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 湊市民生活部参事。 ◎市民生活部参事(湊明彦君) 市内の工業におきましても、先ほどの商業と同様、景気の低迷、少子高齢化の進展、後継者不足等々によりまして、事業所数が年々減少傾向にあります。そこで、後期基本計画での将来像では、企業が技術革新を進め、付加価値の高い製品を生み出すことで販路が拡大され、また新たなニーズに対応した産業が進出するなど、活力に満ちた工業の姿を、その目指す姿としております。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 今お聞きした将来像を実現するための基本事業の一つとして、起業の促進があります。具体的にはどのようなことをするのか、教えてください。それで起業の促進ができるでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部参事(湊明彦君) 市民生活部参事。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 湊市民生活部参事。 ◎市民生活部参事(湊明彦君) 起業の促進というのは、その新たに事業を展開することを興す業で起業ということで、後期基本計画の施策として、先ほどの活力ある工業の育成の中の事業として、この課題を掲げているところでございます。この中で、起業、すなわち新たに事業展開を目指す方へは、融資制度の充実と空き店舗の積極活用を中心とした施策を今後展開していく所存でございます。既に本市の中小企業融資制度に創業支援資金や独立開業資金等々のメニューを設けて、新規起業家への支援を行っているところでございますが、今後はさらに充実した支援制度の展開を検討してまいりたいと考えております。 また、現在市のホームページに空き店舗情報における店舗を利用いたしまして、事業資金を申し込み、そして融資を受けた際には、通常の利子補給率に0.3%を加えるという優遇措置をしているところでございますが、さらに先月からは、緊急雇用創出事業補助金を活用して、より利用しやすいシステムの構築にも現在取り組んでいるところでございます。これらにより、新規の起業の促進が一層図られるものと考えております。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 各自治体でもいろいろな企業誘致のための努力をしています。新しく事業を行う企業ではありませんが、大変な優遇措置を打ち出して努力しております。他の自治体と条件を比較して、鎌ケ谷市に私鉄3線が通っていますが、それだけでは、なかなか企業は来てくれません。支店や支社が来ても、税収増にはつながりません。本社を誘致しなければ、税増収にはならないわけです。そこで提案です。ベンチャーを志す人に、起業、立ち上げのお手伝いをするのです。ベンチャー企業に市民が出資して会社を立ち上げ、誘致するのです。出資するのは、市民はもちろん自己責任でやります。本社はもちろん、鎌ケ谷市に20年置く条件で募集します。たくさんの応募があるはずです。特許等、優秀な技術、権利を持ったベンチャーを志す人、ないしは企業を募集して誘致するわけです。出資する企業を選定するには、慎重な審査が必要であることはもちろんであります。投資ファンド等の金融機関は既にやっておりますが、行政が仲介をしての事例は、まだありません。ベンチャーを志す人間にとって、一番必要なものは、出資金をいかに集めるかなのです。検討してみる価値があると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎市民生活部参事(湊明彦君) 市民生活部参事。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 湊市民生活部参事。 ◎市民生活部参事(湊明彦君) ただいまベンチャー企業に対する市民ファンドによって資金提供というようなご提案を受けました。ベンチャー企業に対しましては、融資という手法がごくごく一般的ではございますが、ベンチャー企業にとりましては、資金供給先として、市民ファンドというような手法があれば、それはそれで大変ありがたく思うところだと思います。一方、市民にとりましては、その分、ハイリスクな面もあろうかと思います。そこで、ご提案のベンチャー企業による出資につきましては、お尋ねは市が仲介役として参加できないかというようなことでございましたが、今後、そのリスクの面も含めまして、さまざまな方面から検討をしてまいりたいと考えております。 ◆7番(原八郎君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) ぜひ鎌ケ谷が大きく変わるために、検討して勇気を持って挑戦してもらいたいと思います。 それでは、次に認知症高齢者への対応はお聞きしましたが、十分とは思えません。認知症高齢者を介護している家族や、介護している人の苦労は、並大抵のものではありません。鎌ケ谷市では、幸いにも介護疲れによる殺人事件は、まだ起きておりません。全国的に見れば、各地で殺人や心中事件が起きています。介護者へのケアはどのようにしていますか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 介護者同士の交流やリフレッシュの場となります介護者のつどいへの参加、認知症の方を介護している家庭に看護師を派遣、介護者教室の開催、在宅で安心して介護できるようにサポート事業を実施してございます。また、介護サービスを利用していない家庭には、地域包括支援センター、保健師、民生委員等と連携をいたしまして、生活支援ヘルパーを派遣する中で、介護者だけで悩まない、抱え込まないような精神的な支援を行ってございます。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 介護給付費は幾らで、介護認定者は全員で何人ですか。そのうち認知症の割合はどのくらいでしょうか。そして、1人当たり年間介護給付費は、平均幾らになるでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 平成21年度の決算額では、38億7,089万4,944円でございます。また、平成22年度の予算でございますけれども、41億804万4,000円となってございます。 次に、介護認定者につきましては、平成22年4月1日現在で2,926人で、このうち認知症のある方は1,546人で、介護認定者の約52.8%でございます。 次に、1人当たりの年間給付費の平均でございますけれども、平成21年度の決算で申し上げますと、介護サービス費、高額介護サービス費、市特別給付費等、すべてを含めました保険給付費の1人当たりの年間平均額は、132万2,930円でございます。このうち介護サービス費のみに限定して申し上げますと、介護予防を含めた居宅介護サービス費といたしましては、1人当たりの年間平均額は43万5,540円、介護予防を含めました地域密着型介護サービス費では209万8,630円、施設介護サービス費では337万9,016円でございます。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 予防することにより、認知症になる人を一人でも少なくすることができたら、1人につき200万円からの節約ができる計算になります。予防事業がいかに大切かが明白です。認知症予防事業は、どんなことをしていますか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 要介護の状態になるおそれのある特定高齢者に対しましては、運動機能向上、栄養改善、口腔機能向上のためのプログラムやこれらのプログラムをミックスいたしましたちょ筋教室など、介護予防事業への積極的な参加や談話室事業参加を促し、閉じこもり予防に努めてございます。平成22年度は、市民協働事業の中で、脳トレなどの学習療法を組み入れた認知症予防事業を実施してございます。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 他の予算を削ってでも、予防事業に力を入れるべきです。1人分の介護費で何十人かの認知症患者を防ぐことができるのです。認知症の全部ではありませんが、確実に予防ができます。思い切った予防事業を展開すべきですが、いかがでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 高齢化が進行する中で、介護予防に重点を置き、気づきを促すことや、多くの方の主体的な参加を進めることが課題でございます。議員、言われるとおり、介護予防の効果的な取り組みにつなげることが重要でございますので、予防事業の内容について創意工夫したものを取り入れていきたいというふうに考えてございます。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) それでは、最後に認知症サポーターの役割について教えてください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 認知症サポーターは、市町村等で実施いたします認知症サポーター養成講座を受けた方が、認知症サポーターでございます。認知症サポーターの方に特別に何かをお願いするものではございません。認知症は病気であるということを正しく理解していただき、認知症の方や家族を温かく見守る応援者になっていただくものでございます。認知症の人が記憶障がいや認知障がいから不安に陥り、その結果、周りの人との関係が損なわれたこともしばしば見られ、家族が疲れ切って、共倒れてしまうということも少なくはございません。周囲の理解と気遣いがあれば、穏やかに暮らしていくことは可能でございます。認知症サポーターをふやし、認知症になっても安心して暮らせるまちを市民の手によってつくっていくことを目指してございます。平成18年度から約1,300人の市民の方が、このサポーターになってございます。 ◆7番(原八郎君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 7番、原八郎君。 ◆7番(原八郎君) 幾つかの提案を含めて、いろいろ質問してまいりましたが、レインボープラン21の事業が市民にとってよいまち、安全、安心なまち鎌ケ谷の実現に向けて実施されることを強く要望して、質問を終わります。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 以上で7番、原八郎君の一般質問を終結します。 休憩します。再開を3時10分とします。          午後 2時45分  休 憩                                                      午後 3時10分  再 開 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再開します。 △一般質問続行 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 次に、1番、萩野和江君に発言を許します。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。          〔1番 萩野和江君登壇〕 ◆1番(萩野和江君) 議席番号1番、萩野和江です。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 私の今回の質問は、1点目、学校施設、特に校舎や学校施設周辺を含めての適正な維持管理についてであります。私は、今回一般質問に当たり、学校施設の現状を確認してまいりました。建物や設備の老朽化が進み、廊下の床はタイルがはがれ、壁は穴があき、ひび割れ、天井も穴があいているところもありました。校舎の外壁も、コンクリートは、はがれ落ちて、ひびが入っている箇所もあり、非常に危険です。一部、倒壊するのではないかと心配した施設もありました。そこでお伺いいたしますが、学校施設の現状について、教育委員会ではどのような認識を持っていらっしゃいますか、お答えください。 2点目といたしまして、高齢者、障がい者支援対策についてであります。今年の夏は、近年になく猛暑が続き、熱中症で救急車で病院へ搬送された方や、電気もガスもとめられ、熱中症で亡くなられた方など、弱い立場の方々が犠牲になりました。とりわけ高齢者の所在不明など、今回、親の年金を頼って生きる子の世代の問題がクローズアップされました。高齢者にまつわる所在不明も、熱中症による死亡も、根は同じ問題だと思います。政府が構造改革と称して、社会福祉制度を改悪し、公的責任を放棄してきました。それに多くの自治体が追随してきました。高齢者の棄民政策が問題です。そこでお伺いいたしますが、介護基盤整備についてですが、家族介護ができず、特別養護老人ホームを希望しているが、あきがなく、入所できない方々がたくさんおられますが、特別養護老人ホームの待機者の、まず現状をお聞きいたします。そのほかの質問は自席にてお伺いいたします。 以上、1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。          〔生涯学習部長 大竹守夫君登壇〕 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 私からは、ご質問の1点目、「学校施設の維持管理について」についてお答えいたします。 お尋ねは、学校施設の現状についての認識でございました。学校施設につきましては、現在、建設後、30年以上経過しているものが校舎で90%、また体育館では85%を占めており、建物の内部、外部において、老朽化に伴う劣化、損傷等が進行している状況となっております。また、耐震基準を満たさない施設も、まだ残っており、早急な整備が必要であると考えております。また、教育環境の変化に対応した施設整備も求められております。これらの施設の現状を踏まえ、適正な改善計画に基づき、児童、生徒の教育環境の充実を図っていく必要があるものと考えております。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。          〔健康福祉部長 吉村和久君登壇〕 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 私からは、ご質問の2点目、高齢者、障がい者支援対策についてお答えをいたします。 お尋ねは、特別養護老人ホームの待機者の現状でございます。現在、本市にございます特別養護老人ホームでございますが、慈祐苑、鎌ケ谷翔裕園、幸豊苑の3施設がございまして、合計で240床となってございます。特別養護老人ホームの入所待機者数は、平成22年1月1日時点で、289人でございましたが、直近の7月1日現在では297人と、8人増加してございます。なお、入所待機者の居住状況等の内訳を申し上げますと、在宅で入所をお待ちになっている方は141人、病院は62人、介護老人保健施設は70人、その他、介護療養型医療施設等で入所を希望されている方が24人いらっしゃいます。
    ○議長(池ヶ谷富士夫君) 再質問を許します。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) それでは、学校施設のほうから再質問させていただきます。 私は、先ほども登壇でお話をしましたが、実際に学校の施設を見てまいりまして、施設の現状を確認してまいりましたが、とても危険を感じる施設がたくさんあったのですけれども、教育委員会はその現状の把握に対しては、どのようになさっているのでしょうか、お答えください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 現状の把握についてでございますけれども、毎年、年度当初に学校から施設の改善要望を提出していただき、この要望に基づきまして、学校を訪問し、現状を確認しております。また、年度を通して施設のふぐあいや電気設備、給排水設備などの故障など支障が生じた場合には、その都度、学校からの連絡を受け、現状の把握に努めております。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 今のご答弁の中から、そうしますと、学校からの連絡を受けて、現状の把握というふうにおっしゃっていましたけれども、定期的に学校を回って、現状を確認してはいないのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) ただいまご説明したとおり、学校からの連絡を受けて回る場合もございます。そのほかに学校からの施設改善要望の提出時に、できる限り日程調整を図りまして、学校を訪問し、現状把握に努めております。また、維持補修事業に備え、学校の状況確認を逐次行い、現状把握に努めております。 ◆1番(萩野和江君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) それでは、具体的な修繕方法等について伺ってまいります。 私は、各学校を回ったときに、何と先生が体操服を着て、ペンキ塗りをしていたのです。教頭先生は、天井の穴のあいている部分を直していたり、壁の穴があいているところを板を張っていたりという、先生が修繕を行うということは、頻繁にあるものなのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) ペンキなどの専門的な修繕にわたる場合については、ほとんどの学校では実施していないものと理解しておりますけれども、学校に配分された修繕費を有効に活用するために、先生みずからで、簡単な修繕は、学校の判断により実施する場合があるものと思います。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 壁の穴や天井の穴というのは、簡単な修理とは言いがたいものだと思います。そして、仮に本当に簡単な修理であっても、失礼ですが、教員、教頭が、素人さんが行うと、それほど長もちしないのではないかなというふうに、すぐにだめになってしまうのではないかなと思うのですが、いかがですか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 学校によっては、内壁など汚れが目立っているところもありますので、一時的にも修理をすることによって、子供たちの環境を少しでも向上させるために行っているものと理解しております。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) わかりました。それでは、その修繕なのですけれども、各学校には修繕費として、どの程度配分しておりますか。確認の意味を込めてお聞きいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 各学校への修繕費の配分でございますけれども、平成20年度から実施しており、1修繕当たり10万円までは、学校長専決で執行することができることとなっております。また、修繕費の配分額についてですが、学校の建物規模、建設年度を考慮し、配分しておりますが、平成22年度ベースで申し上げますと、小学校は1校当たり約150万円前後、中学校は1校当たり約200万円前後となっております。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) では、少し視点を変えて質問をいたします。 児童や生徒が快適な学校生活を送るには、どのような施設が望ましいとお考えになっておりますか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 児童、生徒が快適に過ごせる学校施設といたしましては、まず何よりも安全・安心が確保できる施設ということになります。その上で、現在の生活スタイルの変化に伴う施設の整備が必要であるものと考えております。具体的には、清潔なトイレの設置やバリアフリー化などと考えております。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 生徒たちの安全・安心が確保できる施設ということをご答弁いただいていますけれども、それでは例えば学校の教室の入り口の扉のたてつけが悪くて、スムーズにあかないことがありました。児童、生徒が快適に学校生活を送るという観点からは、こういったことはいかがですか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) たてつけが悪く、あけ閉めに支障を来しているとすれば、問題があると思います。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) もしそのような状況の扉があったとしたら、どのような対応をされていますか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 扉の開閉に支障となっている原因にもよりますけれども、もし簡単に直せる場合は、学校みずからで修繕し、そうでない場合については、専門業者に修繕を依頼するようにしております。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) でも、先ほども言いましたけれども、先生方はふだんは授業などに追われていて、大変忙しく、私が今回、学校の状況を見に行ったのは夏休みでしたのですけれども、夏休みぐらいは、たまには骨休めをしたり、あるいは先生方というのは、ふだん業務に追われていて、この夏休みどきぐらいは、自分自身の自己研究とか、自己研修などを行ったりと、かなり忙しいのではないでしょうか。そんな先生がペンキ塗りや、幾らちょこっとした修繕という箇所でも、行っているのを見ると、もっと専門家に任せるべきだと思います。この点はいかがでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 修繕箇所にもよりますけれども、学校施設の修繕は、基本的には、市内の事業者の方々にお願いいたしております。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) それでは、そのうち市内の業者ということですけれども、小規模事業者に依頼している件数とか、契約金額について教えていただけますでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) ここ3年間の実績でお答えさせていただきますが、小中学校、合わせまして、19年度は4件で138万7,130円、20年度も4件で188万6,850円、21年度は3件で148万5,750円、以上合計しまして、3年間で11件、475万9,730円となっております。 ◆1番(萩野和江君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 小規模の業者さんに依頼しているということがわかりましたけれども、各学校には修繕費が配分されているのですから、ぜひもっともっと先生方にペンキ塗りをさせるというのではなく、そういった市内の小規模事業者への依頼について、さらなる検討をお願いしたいと思います。 次に、建設されてから、かなりの年数が施設関係、経過していると思うのですけれども、この学校の施設の修繕計画はありますでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 老朽化に伴う施設の改善が急務となっており、良好な教育環境を確保するため、計画的な維持補修をしていかなければならないものと考えております。このため教育委員会としては、老朽の度合いに応じ、年度、年度にどの箇所を修繕するかといったスケジュールを定めた修繕計画を持っており、これに基づいて実施計画に順次計上をお願いするというふうな形をとっておるところでございます。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) それでは、修繕計画はあるということなのですが、先日、学校を回ったときに、これ第三中学校だったと思うのですけれども、駐輪場の支柱が腐食しているようでしたが、あと学校の周りのフェンスなのですけれども、根元がやはり腐食して、今体育館の耐震化で足場を組んでいるのです。その足場にそのフェンスをもたれかけて倒れないようにしていると、そういった箇所もありまして、こういった場所の修繕計画は、それではどうなっているのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 私どもも第三中の施設については、把握しております。それでフェンスは、今年度、耐震工事後に、それからそのほかについては来年度実施すべく、準備を進めているところでございます。 ◆1番(萩野和江君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 来年度予算にて実施をするということであれば、年度当初に実施してくださるようお願いしておきます。このように、本市では学校の施設にはところどころに劣化をしているところが見受けられます。教育委員会としても、学校施設の現状を直ちに確認して、修繕計画に盛り込むなどして、着実に実施してくださることについて、どのようにお考えですか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 今後ますます老朽化が進みますので、修繕箇所につきましては、増加することが予想されます。優先順位をつけて、実施していきたいと考えております。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) それでは、老朽化している学校施設にある設備などの維持管理の現状についてはどうなのでしょうか、お話しください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 施設の維持管理や消防設備保守点検など施設の機能を維持、保全するための委託業務を実施するとともに、学校からの要望や維持管理などの点検等による指摘事項などの簡易な修繕を実施しております。また、大規模な維持補修事業としては、実施計画に位置づけ、校舎、外壁、屋上改修やトイレ改修など、計画的に実施しているところでございます。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。
    ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 学校施設の維持管理については、実施計画などに位置づけつつ、計画的に実施しているようですが、今後の計画については、いかがでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 生涯学習部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 大竹生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大竹守夫君) 施設が老朽化しておりますことから、維持補修は今後ますます増加していくものと考えられます。したがいまして、老朽の度合いなどから、事業の優先度を考慮し、児童・生徒の安全を確保するとともに、良好な環境教育づくりに努めてまいりたいと考えております。 ◆1番(萩野和江君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 環境づくりに努めてまいりたいというご答弁いただきましたけれども、以前は各小中学校には用務員がおり、もちろんこの用務員というのは、正規の職員で働いていたのですけれども、その用務員の方が学校の施設や環境美化に努めてまいりましたが、現在はそのような用務員という専門の人が学校にはおりません。児童・生徒の安全と教育環境に対し、今後、教育委員会はよりきめの細かい配慮を要望いたしまして、次の質問に入ります。 先ほど登壇でのご答弁のほうで、特別養護老人ホームの待機者の現状を伺いましたが、7月1日現在で297人の方が待っていらっしゃるということで、これ1月1日から、たった半年間でも8人の方が増加しておりますが、そうすると今後のこの特別養護老人ホームの入所の需要の見通しということに対しての当局のご見解をお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 本市におきます高齢者人口の割合でございますけれども、介護保険制度が始まりました平成12年度から平成21年度まで、平均をいたしますと、毎年1%ふえてございまして、平成21年度末の高齢化率は21.07%となってございます。介護認定者を見ますと、平成12年度末の1,108人から、平成21年度末は2,926人と、約2.6倍となってございまして、このような状況から推測をいたしますと、今後も入所を希望される方は、引き続きあるものと考えてございます。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) すごいです。今聞きましたら、2.6倍になっているということなのですけれども、そうしましたら、待機者のこの解消のためにどのような手だてをされているのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 待機者解消のための手だてということでございますけれども、やはりこれは特別養護老人ホームを整備していくことが必要だというふうに考えてございます。平成21年度から23年度までの第4期介護保険事業計画におきまして、100床の整備を予定してございまして、昨年8月に事業者の公募を行い、翌9月に審査委員会を実施をいたしました。2つの社会福祉法人が整備事業者と決定いたしまして、今月、施工業者の入札を行うということになってございます。その後、工事着工を経まして、平成23年度内の開設を目指して進めているというのが現状でございます。 ◆1番(萩野和江君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 100床でつくると、23年度内に開設を目指すというご答弁なのですけれども、22年7月1日現在で、待機者は何と297人おりまして、開設は23年に100床ふやすということなのですけれども、そうすると1年たつと、当然のことながら、介護の老人ホームを待っている方が、当然ふえています。その申し込んでいても、またそこから待機者が、残る人がいると思うのですけれども、そのような方々はどうするのでしょうか、ご答弁ください。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 高齢化が進行する中で、今後、特別養護老人ホームへの入所を希望する方は増加するというふうに思われますが、待機されている方は、入所できるまでの間、病院、老人保健施設など介護サービス専門機関へのご紹介や、在宅介護者へは介護教室や介護者への助言など、支援に努めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 特別養護老人ホームなどの施設に入れなかった方々や、その方々を含めて、あと老人ホームに申し込まないで老老介護されていたり、あるいはひとり暮らしで生活されている高齢者の方々がいらっしゃると思うのですけれども、鎌ケ谷市にも、今回、高齢者のこの所在不明ということが新聞紙上でとても心痛める、悲しい事件ですけれども、当局はこの高齢者の所在不明ということに対しての見解はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 昨今の高齢者の方々の所在不明の報道には、私どもも強く心を痛めているところでございます。鎌ケ谷市では、100歳以上の方々を確認する中では、所在不明の方はなく、安堵をしております。今後も所在不明の方が出ることのないよう、地域での見守りに努めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆1番(萩野和江君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 今、見守りということを努めてまいるということをご答弁いただきましたが、この見守りにはいろいろなやり方があると思うのですけれども、まずその中で民生委員がいらっしゃると思うのですけれども、この方々が一番訪問状況を把握できるのではないかなと思うのですが。では、まず先に民生委員の役割と、この民生委員の訪問状況をお尋ねいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 民生委員でございますが、地域福祉向上のため、社会奉仕の精神で、地域住民の暮らしと福祉のよき相談相手として、社会福祉行政に携わっております。主な活動内容でございますが、担当地区の住民の実態や福祉需要を把握する社会調査活動、地域住民が抱える問題について、相手の立場に立ち、親身になって相談に乗ります相談活動、住民の求める生活支援活動をみずから行い、支援体制をつくっていく生活支援活動など幅広い活動を行っておりますので、このような活動の中で高齢者等の安否確認を行ってございます。また、毎年9月から10月にかけまして、市内高齢者、全世帯を訪問し、実態調査を行っているところでございます。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 毎年9月から10月にかけて、市内の高齢者全世帯を訪問し、実態調査を行っているというのが民生委員の訪問状況だということなのですけれども、それでは行政関係者の訪問状況などは、どうなっているのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 行政におきます訪問活動でございますが、高齢者支援課・中央在宅介護支援センター、西部地域包括支援センター、南部地域包括支援センター職員や健康増進課、保健師など、相談支援ネットワークとして連携を図りまして、相談や通報のあった高齢者、高齢者実態調査で支援が必要と認められた高齢者、介護予防の必要な特定高齢者把握事業において家庭訪問をしてございます。高齢者の問題発生予防や支援では、認知症相談の看護師や生活支援ヘルパーなどの訪問により、高齢者や家族との間での信頼関係を築き、介護者だけで悩まない、抱え込まないよう、精神的な支援を行ってございます。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 介護者だけで悩まない、抱え込まないという支援を行っているということなのですけれども、やはり高齢者、ひとり暮らしとか、老老介護をされている、ご夫婦とも体調がよくないという方々、やはり一番初めのほうで地域での見守りということを努めてまいるというご答弁いただいていますが、この地域という中で、見守りというのであれば、毎月ガスや電力の検針員の方、各家庭に回っています。そうしますと、例えば電気であれば、ここは電気代を払っていないから、とめられているとか、ガスであれば、ガス代、未納なためにガスもとめられているということが、いち早く検針員はわかると思うのですけれども、そういった方々の事業者の協力を得ての見守りについては、どのようにお考えですか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 電気、ガス、事業者の協力を得ての見守りは行ってございません。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 今現在は行っていないということなのですけれども、それでは連携を検討する考えはございますか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 連携できればということでございますけれども、これは個人情報の問題等、実際に行いますには、解決をしなければならない問題点も多々あろうかと思います。この点につきましては、今後の検討課題の一つであろうというふうに考えます。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 検討課題の一つということなので、ぜひやはり地域のネットワークという部分では、電力だ、ガスだ、そのほかにも、例えば郵便配達や乳酸飲料のヤクルト、そちらのほうの配布に一声かけてもらう。お元気ですかと言いながら、乳酸飲料の配布なども、これ見守りだと思うのです。鎌ケ谷市でも、以前この乳酸飲料の配布というのは、何かしていたということを聞いたのですけれども、そのことを踏まえて、見守りについては、どういうふうにお考えになっていますでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 昭和61年から平成5年まで、乳酸菌飲料配布によります見守り事業はやってございましたけれども、利用者数、それから配布数が減少したことによりまして、事業者からのご協力を得ることができませんで、やむなくこの配布事業を廃止した経緯がございます。現在は給食サービス、緊急通報システムによります見守りを行ってございますけれども、住みなれた場所で暮らし続けるための地域ぐるみで高齢者を見守るという地域コミュニティの果たす役割は重要であるというふうに考えてございます。 今後は、今議員ご指摘の郵便配達に限らず、新聞配達、それから商店の皆さん方と連携をとりまして、できればこういったようなシステムをつくりまして、地域のネットワークづくりを検討していきたいというふうに考えてございます。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) ぜひともこの気づきの通報を受けるシステムとして、地域のネットワークというのは、これはかなり高齢者にとってはありがたいことになってくると思いますので、何としてでも早く地域ネットワークづくりを実行していただけるように要望いたします。 そうしましたら、あと高齢者の方々、認知症の方々、成年後見制度というのがあるのですけれども、こちらのほうを、これは何かというと、認知症になった方は、自分で自分の財産を守ることは不可能なのです。そういったことの公的の拡充について、当局の見解をお願いいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 成年後見人制度は、認知症、知的障がい、精神障がいなどによりまして、物事を判断する能力が十分でない方につきまして、本人の権利を守る援助者、成年後見人等を選ぶことで、本人を法律的に支援するものでございます。判断能力が不十分となった場合に備えて、あらかじめ契約により決めておく任意後見制度と、判断能力が不十分になってから、家庭裁判所によって援助者として成年後見人等が選べる法定後見制度が利用できます。成年後見人は、財産を管理し、悪徳業者の被害や資産の搾取、経済的虐待から認知症の方を守るためにも必要な制度というふうに考えてございます。この制度の利用が必要な高齢者の方には、市や地域包括支援センターが手続の支援を行ってございます。法定後見制度では、本人、それから四親等内の親族が申し立てることができますが、申し立てが本人や親族ができない場合には、かわって市長が申し立てを行うことができます。現在、鎌ケ谷市では市長申し立てにより、成年後見制度を利用されている方が8名、準備中の方が5名いらっしゃいます。 ◆1番(萩野和江君) はい。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) それでは、この成年後見人制度というのを周知はどのようにされているのでしょうか。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 健康福祉部長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 吉村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(吉村和久君) 周知につきましては、市の窓口、地域包括支援センターやケアマネジャーの活動、広報等で周知してまいります。 ◆1番(萩野和江君) はい、議長。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 1番、萩野和江君。 ◆1番(萩野和江君) 皆さん余りよくわかっていられない方、たくさんいらっしゃると思いますので、どうか広報、少なくとも年に1回か、2回は周知のほどよろしくお願いいたします。90年代まで、福祉事務所の職員は、高齢者宅を訪問して、健康状態や暮らしぶりなどを記した戸別の台帳を以前は作成し、行政が直営で福祉サービスをし、職員は必要な場合は、立入調査などをする権限もありました。しかし、2000年から介護保険制度の導入で、自治体の多くは福祉サービスを民間事業者など外部の人に任せてしまいました。介護保険のケアマネジャーなどは、介護サービスを申請しない人まで訪問することはありません。また、市町村の機能強化のために介護保険法で設置された地域包括支援センターも、介護予防の業務等に追われていて、なかなか地域の実態把握などはできていないのが現状だと思います。90年代以降の連続的な構造改革により、公共性、公を壊し続けてきました。人間の命と健康にかかわることは、規制緩和ではなく、必要な規制は強化をし、行政の機能を再構築しなければならないと思います。福祉の専門性を持つ職員をふやし、民間とのネットワークを強めて、行政の責任で個別援助するための情報の一元化をすべきだと思います。 以上、要望いたしまして、私の一般質問を終わりにいたします。 ○議長(池ヶ谷富士夫君) 以上で1番、萩野和江君の一般質問を終結します。 △延会の宣告 ○議長(池ヶ谷富士夫君) お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(池ヶ谷富士夫君) ご異議なしと認めます。 よって、本日はこれにて延会することに決しました。 なお、明日の会議は午前10時に開くことにいたします。 本日はこれにて延会いたします。 長時間ご苦労さまでした。          午後 3時51分  延 会...